...寂莫(せきばく)とした小書院(こしょいん)一杯に反響して...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...島津将曹は、小書院の窓際の、机の前に坐って――時々、暗くなってくる燭台の灯を、自分で、摘みながら、考え込んでいた...
直木三十五 「南国太平記」
...成信は風とおしのよい小書院へいって横になり...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...成信が小書院で横になって本をみていると...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...とおされたのは小書院であった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「久世(くぜ)侯(大和守広之(ひろゆき))がお相客になります」と関主税が注意した、「しかし、べっして辞儀には及びませんから、どうかそのおつもりで」案内されたのは、小書院であった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...小書院には上段がなく...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...小書院の対面でも可笑(おか)しいことがあったが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...そこは小書院で、燭台(しょくだい)が二基、明るい光を投げており、雨戸が閉っているため、蒸れるほど暑かった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...小書院の隠れ座敷へあわててはいり込んでいたものだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...小書院の障子をあけたのは附添いの家臣である...
吉川英治 「新書太閤記」
...おゆうは小書院に明りを燈(とも)したり...
吉川英治 「新書太閤記」
...半兵衛が小書院へ姿を運んで行くと...
吉川英治 「新書太閤記」
...……どこで語ろう」「小書院へでも」人なき一室に二人は坐った...
吉川英治 「新書太閤記」
...内匠頭を小書院に呼びだして...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...導かれて、小書院の廊下を、五歩、十歩、袴の紐下に両手をあてて、やや俯向き加減に、運んでくると、藍(あい)を落したような縁先の夕闇に、何者か、凝(じっ)と、飛び縋(すが)らないばかりな二つの眼をもって、大地に手をついているのであった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...陽あたりのよい小書院の縁をふり顧(かえ)って...
吉川英治 「日本名婦伝」
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