...――あらゆる無用の小智識を学んだ...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...無用の小智識と言う事実をも忘れるのは困難だった...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...無用の小智識と言ふ事実をも忘れるのは困難だつた...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...小智小才に走るものは...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...ましていわんや……この小智薄根のわたくし……いかなる前生の罪か...
中里介山 「大菩薩峠」
...小智慧の廻る奴なら...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...如何にして自然に返るべき人の智識果して小智なるや否を知らず...
山路愛山 「唯心的、凡神的傾向に就て(承前)」
...形骸に拘々(こう/\)せず、小智に区々せず、清濁のまに/\呑み尽(つく)し、始めて如来禅を覚了すれば万行体中に円(まど)かなり...
山路愛山 「唯心的、凡神的傾向に就て(承前)」
...小智や窮屈を脱ぐことではあるまいか...
吉川英治 「折々の記」
...また箇人的利己主義の小智を地に措いて...
吉川英治 「折々の記」
...その分らぬ小智恵では...
吉川英治 「私本太平記」
...なおさら自己の小智に圧倒を感じるばかりだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...人の小智の及ぶところかは)良人はそういって立った...
吉川英治 「新書太閤記」
...人間の小智で、複雑な人意人力による時勢と、微妙にして無形な天意天数の運行とを予測し、あてにし、それに自己の業と志とを打ちこんだりした者の、得てホゾをかむ滅失である...
吉川英治 「新書太閤記」
...学問や小智からでなく...
吉川英治 「親鸞」
...理窟や小智恵は、その間、働かなかった...
吉川英治 「親鸞」
...――それには、小智、小惑、すべて小人の痴愚(ちぐ)を脱(と)って、裸々(らら)たる一個の人間のままでお在(わ)せ」「はい」「役人である、代官である、父である、そうした雑念(ぞうねん)も無用じゃ...
吉川英治 「親鸞」
...あまりにも繊細(せんさい)に小智にそして無気力に堕(だ)している近代人的なものへ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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