...若い女の許へ臆面もなくノコ/\サイ/\やつて来るはどうせ軽薄な小才子か...
内田魯庵 「犬物語」
...実業家達は小才の利く調法な男を廉(やす)く傭使(つか)へるのだから徳用向きの仕入物を買倒(かひたふ)す気で居る...
内田魯庵 「青年実業家」
...今後の日本は五六年前のように偽英雄とか小才子とかが世の中を掻廻した時代とはちがう...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...容貌に似合わず小才の利く男で...
中島敦 「牛人」
...こちらへ來ては體裁能くやつてゐる小才子を以て...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...小才(こさい)の利いた番頭の清次の入れ智恵で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...五養子の幸吉は小柄で一応は小才がききそうですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...五養子の幸吉は小柄で一應は小才がきゝさうですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小才と男っ振りで藩の重役に取り入り...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...すこぶる小才あり...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...小才覚があるので...
森鴎外 「阿部一族」
...此際小才は用に立たぬ...
森林太郎 「混沌」
...「小才のきく奴と...
吉川英治 「三国志」
...塚原小才治(つかはらこさいじ)という兵学者がおると聞いておる...
吉川英治 「新書太閤記」
...小才治は同姓塚原土佐守(とさのかみ)という剣人の甥(おい)とかいうことだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...秀吉からゆるされて毎日塚原小才治(つかはらこさいじ)の道場に通っている虎之助が...
吉川英治 「新書太閤記」
...いい加減な小才を振廻して...
吉川英治 「茶漬三略」
...世に謂ふ小才の利くといふ位のものに過ぎなかつた...
若山牧水 「姉妹」
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