...若い女の許へ臆面もなくノコ/\サイ/\やつて来るはどうせ軽薄な小才子か...
内田魯庵 「犬物語」
...今後の日本は五六年前のように偽英雄とか小才子とかが世の中を掻廻した時代とはちがう...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...自分の小才を押えて仕事をするのは苦しいもんであると僕は思う...
太宰治 「喝采」
...なにを小才覺(ちょこざい)なと立向(たちむか)ひ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...小半次は小才が利くから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...甘やかされ、おだてられて育つた一種の鷹揚さはありますが、小才がきいて、諸藝に一と通りは通じて、人を人とも思はない始末の惡さがあり、決して感じの良い男ではありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...世渡り上手の小才智人のみが横行する時代...
萩原朔太郎 「童話と教育について」
...今日の日本の學校教育は、いたづらに子供を小常識人化し、小才智人化し、チンピラ小學生の侏儒を作ることを以て、究極の目的としてる如く思はれる...
萩原朔太郎 「童話と教育について」
...しかも、早のみこみで、勘(かん)ぐりで、小才がある...
長谷川時雨 「凡愚姐御考」
...小才の利く男でありまして...
三田村鳶魚 「話に聞いた近藤勇」
...下らない、つまらない、小才の利く、おだてられれば思いもよらない働きをもするというような人間が、何がおもしろくって、この頃持て囃すのか、どこに興味があるのか、今日近藤勇をおもしろがって、皆が楽しむということを見て、我が国の今のありさまを悲しむのみならず、その心が続いていったならば、近い将来がどんなであるかと思うと、まことに悲しみが深い...
三田村鳶魚 「話に聞いた近藤勇」
...小才と云ふのもそんなやうな意味ではないかと思ふのです...
森林太郎 「混沌」
...此際小才は用に立たぬ...
森林太郎 「混沌」
...あれは決して小才ではない...
森林太郎 「混沌」
...決して小才(こさい)には立ちまわらない...
吉川英治 「篝火の女」
...ここにあっても下手な小才や業(わざ)を振舞ってはならんのだ」「こころえておきます」「特に...
吉川英治 「私本太平記」
...見(み)え透(す)いた小才を振りまわしゃあがる)むしろ...
吉川英治 「新書太閤記」
...とかく鼻につく小才子風と...
吉川英治 「新・水滸伝」
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