...謙遜とは無力なる者の自己縮小感ではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...何等(なんら)の小感情(せうかんじやう)は浮(うか)ぶなく...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...無論そんな小感情に左右されるあなたではない...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...作家がその小感動を述べて得々(とくとく)としているのを見ると虫唾(むしず)が走るのである...
高浜虚子 「俳句への道」
...ここにおいて、僕はしばしば感情の教育ということを口にするが、人の感情をして私を去って潔(いさぎよ)からしめたならば、自(おのずか)ら正しき思想に結(むす)びついて、偉大なる力を惹(ひ)き起こすものであるが、もし感情にして卑(いや)しい女々(めめ)しいものであれば、することなすこと小さくなって、偉大なる思想さえも、小感情のために、大きなところを失って縮(ちぢ)まってしまう...
新渡戸稲造 「自警録」
...日頃は市井的の小感情のみに動かされて夢に似たものさへもあまり抱いたことのない私が...
牧野信一 「鱗雲」
...それについて自分も小感のひとつをここに答へてみる...
吉川英治 「折々の記」
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