...せんだって退屈のあまり雀(すずめ)の小弓で二百本ばかり射かけてみたが...
太宰治 「新釈諸国噺」
...だしぬけに几帳の柱にかけて置きわすれて行つた小弓の矢を使の者して取りに寄こしたので...
田山花袋 「道綱の母」
...オキクルミは、ただ一人になって漕ぎつづけて行ったあげく、手廻の品々を入れてある袋の中を手さぐり手さぐりして、イケマの小弓、イケマの小矢を前にとりだし、大空のおもてをにらみにらみ、ひょうと射はなった...
知里真志保 「アイヌ宗教成立の史的背景」
...肩飾(かたかけ)で目飾(めかくし)をしたキューピッドに彩色(さいしき)した韃靼形(だったんがた)の小弓(こゆみ)を持(も)たせて...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...「衣笠城」「小弓御所」を著した...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...最後に「帳(とばり)の柱に結わえて置いた小弓の矢を取ってくれ」と言われるので...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...次ぎの日は小弓の遊びなどに出かけて往って...
堀辰雄 「ほととぎす」
...慰めに小弓でも射させたく思っている時にちょうどそれのできる人たちもまた来ていたようだったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その時は小弓をお供にお持たせになっていらっしゃい」と大将は言うのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...小弓という定めであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...やさいこといって小弓をもって...
柳田國男 「日本の伝説」
...腰にはつねに小弓を佩(は)き...
吉川英治 「三国志」
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