...「小座敷にお客さんを座らせよう」...
...「この家には広い小座敷がある」...
...「小座敷用の座布団を買いに行こう」...
...「お正月には小座敷でおせち料理を食べるのが風習だ」...
...「居酒屋の一角に小座敷があり、団体客も座れるようになっている」...
...話し声のする小座敷があります...
芥川龍之介 「報恩記」
...ところで小座敷、勿論、晴れの席ではない、卓子台(ちゃぶだい)の前へ、右のその三角帽子、外套の態(なり)で着座して、左褄(ひだりづま)を折捌(おりさば)いたの、部屋着を開(はだ)けたのだのが、さしむかいで、盃洗が出るとなっては、そのままいきなり、泳いで宜(よろ)しい、それで寄鍋をつつくうちは、まだしも無鱗類の餌らしくて尋常だけれども、沸燗(にえがん)を、めらめらと燃やして玉子酒となる輩(ともがら)は、もう、妖怪に近かった...
泉鏡花 「薄紅梅」
...意気な小座敷でひとりちびちびとやつてゐると...
薄田泣菫 「茶話」
...その燈の光の出ている門傍の小座敷もはっきり見えてきた...
田中貢太郎 「陳宝祠」
...杜陽は小座敷の前へ往って中を覗き込みながら扉(と)を叩いた...
田中貢太郎 「陳宝祠」
...膝頭で小座敷の方へ上っていった...
豊島与志雄 「潮風」
...父はこの日当りの好いしかし茶がかった小座敷で...
夏目漱石 「行人」
...二三人で裏の小座敷に引摺(ひきず)つて行つたといふから」「首にかけた繩の結び目はどうなつてゐたんだ」「罠(わな)になつて居ましたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お六は心得て小座敷に通し...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ある茶屋の小座敷の腰ばりに彼女の假名書きのあるのが有名だつた...
長谷川時雨 「河風」
...いつもの小座敷へあがると...
山本周五郎 「さぶ」
...栄二はいつもの小座敷へとおされた...
山本周五郎 「さぶ」
...いつもなら役所の小座敷で会うのだが...
山本周五郎 「さぶ」
...小座敷の中は暗く...
山本周五郎 「さぶ」
...それはかつて茂庭周防(もにわすおう)と密会した小座敷で...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...小座敷を添えた葭簀張り...
山本笑月 「明治世相百話」
...庭向きの小座敷の方へ...
吉川英治 「大岡越前」
...お小座敷で」駕のうちで...
吉川英治 「松のや露八」
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