...二十四節気の1つである小寒は、日本では「寒の入り」とされ、寒さが本格化する時期とされています...
...小寒(こさむ)くなって来たので浴衣(ゆかた)を着かえようとすると...
有島武郎 「或る女」
...「官員サンに何か出さねーとわるいぞよ――、小寒いに――、火でもくれないとわるいぞよ」という...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...二十よしえのいう通り、この小寒いのに、少しばかりの消炭ではやりきれない...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...冬らしくなつた(昨日から小寒入だ)銭がなくなつた...
種田山頭火 「行乞記」
...一昨六日が小寒の入...
種田山頭火 「行乞記」
...大寒小寒(おほさむこさむ)の唄(うた)は...
土田耕平 「大寒小寒」
...大寒小寒(おほさむこさむ)の唄(うた)をおもひ出し...
土田耕平 「大寒小寒」
...何しろ大寒小寒(おおさむこさむ)の時は...
中里介山 「大菩薩峠」
...小寒のうち、余り雪を見なかった、ここも、大寒から寒明けにかけては、さすがに白いものが、しきりと舞い落ちた...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...小寒く、さわやかで、もの懐かしくもあり、なにかしら愁い心をさえ誘うような……おのづから香に匂う春の山気かなやがて、軒端や木末から、点滴が落ちはじめ、四方の山々が、淡すり霞だつ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...暗い小寒い路が長かつた...
原民喜 「廃墟から」
...東京パレス紀行一昭和二十六年陽春の小寒い夕まぐれ...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...秋の夕の小寒い灯が...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...ここでも秋の夕の小寒い灯が何がなし...
正岡容 「寄席行燈」
...枕元の小盆(こぼん)の傍に小寒く伏せてあった雑誌を取りあげた...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...小寒入より祁寒(きかん)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...元禄十五年の冬の小寒(こさむ)が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...それが“雪やこんこん”だの“オオさむ、小寒、山から小僧が降ッて来た――”などというものと、何らの差別もなくただ叫ばれていたのだった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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