...しかしそれは小宇宙である...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...久米正雄氏の「徳田水(とくだすゐ)」と呼んだ東洋詩的情緒のある小宇宙である...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...23日 夜自分という小宇宙のなかで...
ジェイムズ・アレン James Allen 大久保ゆう訳 「朝に想い、夜に省みる」
...それは凹面鏡によって囲まれた小宇宙なのです...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...彼自身小宇宙であるがゆえに彼は...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...大宇宙と小宇宙即ち「マクロコスモス」と「ミクロコスモス」との関係は...
高木敏雄 「比較神話学」
...吾々人間の浅墓(あさはか)な智慧などでは到底いつまでたっても究め尽せないほど不思議な真言(しんごん)秘密の小宇宙なのである...
寺田寅彦 「烏瓜の花と蛾」
...後者は云わば小宇宙的自然の集団的現象――分子のような――に固有であると云うことが出来るであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...ボールの原子構造のモデル――夫によれば原子は原子核を焦点として電子が回転する処の小宇宙的太陽系である――によって...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...物質の図形――例えば原子のような小宇宙の図形を考えればよい――「に何物か」を加えたものに相当しなければならない...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...一人一人が小宇宙となること...
中井正一 「図書館に生きる道」
...銀河系は一つの小宇宙(ガラキシイ)で...
中谷宇吉郎 「宇宙旅行の科学」
...日ごと夜ごとを入り乱れて、尽十方(じんじっぽう)に飛び交(か)わす小世界の、普(あま)ねく天涯(てんがい)を行き尽して、しかも尽くる期なしと思わるるなかに、絹糸の細きを厭(いと)わず植えつけし蚕(かいこ)の卵の並べるごとくに、四人の小宇宙は、心なき汽車のうちに行く夜半(よわ)を背中合せの知らぬ顔に並べられた...
夏目漱石 「虞美人草」
...四人の小宇宙は偶(ぐう)を作って...
夏目漱石 「虞美人草」
...擦れ違って通り越した二個の小宇宙は今白い卓布(たくふ)を挟んでハムエクスを平げつつある...
夏目漱石 「虞美人草」
...マイクロコスモス〔小宇宙〕ともいうべき独特の新聞をつくることに成功していたと同時に...
平林初之輔 「黒岩涙香のこと」
...今の談理家はおの/\おのが方寸の小宇宙に彷徨(はうくわう)逍遙して...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...悠々と……四つ……五つ……六つ……七つ……八つ……九つ……最後のカラ――ンという一つは室(へや)の中の小宇宙を幾度もめぐりめぐって...
夢野久作 「暗黒公使」
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