...小商人の持つ力は大きくない...
...彼は小商人だが、商売は成功している...
...小商人になって自分の店を持ちたい...
...昔は町にたくさんの小商人がいた...
...小商人の娘が踊りを演じた...
...と小商人(こあきんど)風の一分別ありそうなのがその同伴(つれ)らしい前垂掛(まえだれかけ)に云うと...
泉鏡花 「婦系図」
...從來の中産階級の下層、すなはち小さい工業者、小商人、および小金持、職人と農夫、すべてこれらの諸階級は漸次プロレタリヤに陷る...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...自然はいかさまな小商人(こあきんど)のように...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...主として都会の小商人の如何にして生くべきかを二三述べて見たい...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...隣村へ商売に往っていた小商人(こあきんど)の一人が夜遅くなって帰っていた...
田中貢太郎 「餅を喫う」
...ある時はひそかに嫂(あによめ)に通じてゐた小商人(こあきうど)の店にあらはれて...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...之は大震災当時は××××××××××××××××的行動を敢てした小市民小商人を主体とする団体の後身で...
戸坂潤 「社会時評」
...小商人、小ブル低級インテリにはファシズムを、之に対して小ブル高級インテリには文学主義を、というのがマルスの神の配当計画なのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...そこでわたくしは幾たりかの小商人(こあきんど)と仲間を組んで...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...町長のサムソノフという狒々爺(ひひおやじ)の小商人に囲われていた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...其所まで聞いちや何ですが何かなすつてお出でなさるんでせうね」小商人は工夫等のやうな不作法なことは有繋にいはぬが夫でも少しは戲談の口調でかう尋ねた...
長塚節 「商機」
...二人共夜講か參會の歸りの小商人(こあきんど)と言つた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小商人(こあきんど)風の男でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どれもこれも定期市(ヤールマルカ)にはつきものの賤しい小商人どもばかりぢや...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...ロンドンにはこの種の小商人(あきんど)が何百人とおり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...辰男君床の間に蚕を飼ふよく眠る御蚕に大幅懸りけりふらこゝを掛けて遊ぶや神の森鞦韆にしばし遊ぶや小商人代馬や又廻り来し草の門遠き祖の墳墓のほとり耕しぬ炉塞や一枝投げさす猫柳炉塞いでしとね並べぬ宿直人炉塞いで人逍遙す挿木垣青々と挿木の屑の掃かれけり一鍬の田の土盗む挿木かな口とぢて打ち重りつ種俵種まくや火の見梯の映す水に種俵大口あけて陽炎(かげろ)へり守水老...
前田普羅 「普羅句集」
...こまごまと軒を並べている小商人の店と店との庇あわいの一つの露路をはいってゆくと...
宮本百合子 「菊人形」
...それはすまなかったとは云っておりましたが……どうも――」小商人風の小柄な父親はセルの前をパッとひろげ襦袢を見せて椅子の端にかけ...
宮本百合子 「刻々」
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