...私は酒の入ったコップをそのまま小卓子(テーブル)の上に置いて...
海野十三 「暗号音盤事件」
...さてこそ例の小卓子の上の灰皿の中にある黒ずんだ灰を見たとき...
海野十三 「地獄の使者」
...女中が新聞とコーヒーを枕元の小卓へ置いて行ってくれたのも...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...「ヴォアラー・ムシウ」と言って小卓にのせて行く朝食は一日じゅうの大なる楽しみであったことを思い出す...
寺田寅彦 「コーヒー哲学序説」
...私は小卓を囲んで...
徳田秋聲 「和解」
...窓際の小卓に野菊の一鉢が置いてある...
豊島与志雄 「悲しい誤解」
...ベランダの小卓に...
豊島与志雄 「乾杯」
...彼はそれを枕頭(まくらもと)の小卓の上に置いていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...枕頭の小卓の上に十七八も並んだ...
豊島与志雄 「別れの辞」
...つまり紳士は自用のピストルを前夜何氣なくその小卓の上に置いて...
南部修太郎 「探偵小説の魅力」
...寝室の小卓の抽斗(ひきだし)の中に...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...その小卓の上には丸い笠で蔽われた青銅製の聖龕(ジャーツス)が置いてありますが...
久生十蘭 「ハムレット」
...わしはその帳面を小卓(こづくゑ)の押匣へしまつておいたのぢや...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...小卓(こづくゑ)のところへ行つてしらべて見ると...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...メリコフの所持品はすべて着衣から取り出されて傍(かたわ)らの小卓の上に並べてあった...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...長いことかれの小卓についていた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...――小さな茶碗は小卓の上にのっている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...寝台(ねだい)の傍(そば)に据えてある小卓(こづくえ)の上には...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
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