...そしてなんの気なしに小卓の前に腰をかけて...
有島武郎 「或る女」
...女中が新聞とコーヒーを枕元の小卓へ置いて行ってくれたのも...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...黙つて婦人を連れて窓際の小卓(こづくゑ)に案内した...
薄田泣菫 「茶話」
...丁寧な紳士が小卓(こづくゑ)の側(そば)を離れようとすると...
薄田泣菫 「茶話」
...久しぶりに顔を揃(そろ)えてチーズと白葡萄酒の小卓を囲んだ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...四角な小卓があり...
豊島与志雄 「囚われ人」
...そこの一隅の小卓の上には電話器が置いてあつて...
南部修太郎 「死の接吻」
...現に寝室の小卓の上には...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...寝室の小卓に置かれて...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...經机型(きやうづくゑがた)の小卓を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それを眺めて、不断の微笑を送って居るのは、仏蘭西(フランス)の古典らしい油絵の少女で、その隣の扉(と)を押し開けると、次の間は小さく纏まった寝室、所謂(いわゆる)ハイカラにした紅閨(こうけい)で、小卓にも、寝台にも、羽根布団にも、若い娘の好みらしい、可愛らしさと、金持の一粒種らしい豪勢さが溢れます...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...寝台の前の小卓の抽斗(ひきだし)は...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...ちょっと会釈をして小卓の一つに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...ろうそくは、色のさめた、小さな祭壇掛けのかけてある、小卓の上の、別々の燭台に立って、階段の上り口のところに燃えている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
...見廻すとすでにすつかり夜となり横の小卓の上にはラムプが点つて居る...
村山槐多 「殺人行者」
...小卓子(サイドテーブル)の上までも帽子と外套の堆積で一パイである...
夢野久作 「少女地獄」
...「きょうは何日……」「……五月……ジュ……サンニチ……」「エッ……十三日……ほんとか……」「……ホント……です……」と云ううちにアダリーは壁際の小卓(テーブル)の上に置いてある新聞を取って見せた...
夢野久作 「冥土行進曲」
...」真紀子は小卓の方へ立っていって薔薇を折ると...
横光利一 「旅愁」
便利!手書き漢字入力検索