...小半は熟語ではありません...
...その日もこの前と同じように小半日を過してもう帰りかけようとしていた時であった...
橘外男 「逗子物語」
...小半時もかかりません...
田中貢太郎 「地獄の使」
...富士春は、起きたままで、御飯も食べないで、寝不足の、重い頭と、鉛のように沈んだ心とを、持て余しながら、もう、小半日も、こうして、俯向いていた...
直木三十五 「南国太平記」
...しかしその心持は小半が年に似ず当世風に似ず薗八の三味線も大分その流儀になっている事を知るに及んで直(ただち)に取消されてしまった...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...それらの事が直接の原因という訳ではありませんが小半に薗八の稽古をさせている中(うち)わたしはいつかこの女を自分の思うような芸人に仕立てて見たらばと柄にもない気を起すようになったのです...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...寺男を捉まえて小半日植木の講釈などをした挙句...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小半刻經つて漸く元氣になつてから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あれから小半刻(こはんとき)も経ったでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それから小半刻も経つと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手代の小半次はあんまり酒を呑まないので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「ではもう一つだけ訊きたい」「へエ」「あの手代の小半次といふのはどういふ男だ」「惡い野郎ですよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あっしは小半刻(一時間たらず)考えましたよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そのうち怖(こ)は怖(ご)は小半次が...
正岡容 「落語家温泉録」
...小半里(こはんみち)はありやす...
三好十郎 「斬られの仙太」
...四人とか五人とかで小半日かかって...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...小半町も遅れている人数の中にいるらしい...
吉川英治 「新書太閤記」
...そいつあそのはずだ」それから小半刻(こはんとき)ほど後だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そこの大銀杏から小半町先の一廓(ひとかこ)いに...
吉川英治 「親鸞」
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