...小半は熟語ではありません...
...小半日もてくって市場のある村にほぼ近づき...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...すぐ町から小半町引込(ひっこ)んだ坂で...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...木を切りて路を開きてゆく山の七八町に小半日かな旭嶽の東側に坊主沼を認むるまでは...
大町桂月 「阿武隈川水源の仙境」
...物の小半丁(こはんちやう)も往つたと思ふ頃...
薄田泣菫 「茶話」
...小半日もその坊で過した...
田山花袋 「道綱の母」
...小半時(こはんとき)かゝって雨戸をしめ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...羽織の下に襷をかけて、鎖鉢巻を袖の中へ隠して「油断するなよ」二人が耳を澄まし、呼吸を調えて、静かな足取で、小半町行くと、人影が木立の間に見えた...
直木三十五 「南国太平記」
...」ヨウさんが小半をひかせる事に話をきめ妾宅(しょうたく)の普請(ふしん)に取かかったのはそれから三月(みつき)ほど後のことである...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...それを知るべく小半時(こはんとき)を費(ついや)してしまったのですがついに解決がつかないで...
中里介山 「大菩薩峠」
...手代の小半次が寮の離屋(はなれ)に主人が殺されてゐると騷ぎ出したので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手代の小半次の影は見えなかつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小半刻(こはんとき)愚痴を聴きましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小半刻ここにいる...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...それから小半刻...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...そのうち怖(こ)は怖(ご)は小半次が...
正岡容 「落語家温泉録」
...そして小半日も歩いたころ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そこの大銀杏から小半町先の一廓(ひとかこ)いに...
吉川英治 「親鸞」
...街から小半里ほどある到津(いたつ)の橋の袂(たもと)まで導かれて行った...
吉川英治 「宮本武蔵」
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