...極度に声を低め「君に宛てて書留小包で送ったよ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...不断の浴衣の縫ひ直しを一枚仕立てて小包で送つて上げる約束をして...
鈴木三重吉 「桑の実」
...偶(たま)に見ず知らずの人から小包で送つて来る絖やら画箋紙やらは...
薄田泣菫 「茶話」
...直ぐ小包で雀鮨を小説家あてに送り届けた...
薄田泣菫 「茶話」
...早速小包でお届けしましょう...
谷崎潤一郎 「細雪」
...あの坊さんの方がお忘れになった小包でございます」「占めた」とヴァランタンは始めて正直に彼の熱心さを顔に表わして言った...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...お銀はいつの頃かの楊梅の産地の美人の名であらう)など聯想をつゞけて居るうちにこれも圖案にしたくなつて楊梅の枝を小包で送つてもらつたりした...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...郵便小包で送ろうと考えたのである...
中島敦 「斗南先生」
...東京の玄耳君(げんじくん)から小包で酔古堂剣掃(すいこどうけんそう)と列仙伝(れつせんでん)を送ってくれた...
夏目漱石 「思い出す事など」
...小包で送つたといふ通知である...
萩原朔太郎 「宿命」
...礼状をつけて小包で送り返してやろうと考えているところへ...
久生十蘭 「予言」
...私宛に郵送された手紙と小包です...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...令夫人の奪われた品物が匿名の手紙と一緒に小包で返却されたからです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...いちどきに残りを皆な小包で送つてしまはうか? ――何だか...
牧野信一 「エハガキの激賞文」
...たゞのハガキにすることに仕様や――」「小包で貰ふのは何時でも関はないが...
牧野信一 「エハガキの激賞文」
...そこから小包で屆けて貰つたが...
水野仙子 「四十餘日」
...小包で厚いシャツ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...やつと所書きをかいたらしいおすゑからの小包であつた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
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