...猶個々の小勢力なりしを以て...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...其(その)囀(さへづ)る聲(こゑ)を壓(あつ)し去(さ)らうとして互(たがひ)の身體(からだ)を飛(と)び越(こ)え飛び越え鳴(な)き立(た)てるので小勢(こぜい)な雲雀(ひばり)はすつとおりて麥(むぎ)や芒(すゝき)の根(ね)に潜(ひそ)んで畢(しま)ふ...
長塚節 「土」
...十人に一人の小勢で...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...既に小勢を以て夜中に入府いたされたと云つた...
森鴎外 「栗山大膳」
...小勢を顧みず斬り込まねばならぬ大切な切所(せっしょ)で...
柳田国男 「雪国の春」
...手負いを交ぜた七人の小勢では...
吉川英治 「剣難女難」
...人情はおれの弱点だ」そのまま、息もつかず翌日にわたって、攻め立てたので、小勢の県城は、たちまち危なくなった...
吉川英治 「三国志」
...小勢の兵をうかがわせ...
吉川英治 「三国志」
...けれどひとたび魏の勢(ぜい)が雲霞(うんか)のごとく攻め来ったときは、五千の小勢は、到底、その抗戦に当り得ず、山上の本軍も、水を断たれて、まったく士気を失い、続々、蜀を脱して魏の降人(こうじん)に出る者があとを絶たない有様となりました...
吉川英治 「三国志」
...手飼いの郎党小者ばかり二百余人の小勢で...
吉川英治 「私本太平記」
...敵は小勢だ、わが十分の一以下だ...
吉川英治 「私本太平記」
...比較にならぬ小勢である...
吉川英治 「私本太平記」
...三百ほどな小勢しかみえなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...小勢の織田方にとっては尠なからぬ気勢を添え...
吉川英治 「新書太閤記」
...そこに立籠(たてこも)っている兵も千二百ぐらいな小勢でしかない...
吉川英治 「新書太閤記」
...今この小勢をもって...
吉川英治 「新書太閤記」
...殿軍の小勢のごとき...
吉川英治 「新書太閤記」
...まして味方はこの小勢...
吉川英治 「平の将門」
便利!手書き漢字入力検索