...猪突の小勇をつつしむにちがひないと私は信じて居ります...
太宰治 「田中君に就いて」
...勇に大勇あり小勇あり...
太宰治 「パンドラの匣」
...小勇というわけのものなんだ...
太宰治 「パンドラの匣」
...この小勇者の姿を見直しにかかりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...小勇と名乗らせた...
正岡容 「小説 圓朝」
...銀吉の小勇のほうは俗にいうエヘンといえば灰吹き――目から鼻へ抜ける質(たち)の男だった...
正岡容 「小説 圓朝」
...日常の茶飯の事にかけては小勇が...
正岡容 「小説 圓朝」
...後へ廻って団扇で煽ぐのもきっとこの小勇だった...
正岡容 「小説 圓朝」
...あの小勇の奴ときたらお前さんがでかけてしまうとすぐにグーグー高鼾(いびき)さ...
正岡容 「小説 圓朝」
...師匠が杉大門の大将にたのまれてふた月ばかり甲州のほうの親分手合のところへ、余興のようなことでたのまれていっている間、萬朝と小勇と、あとに音曲噺の桂文歌を頼んで、はじめて圓朝は真を打つこととなった...
正岡容 「小説 圓朝」
...「お前のような汚い花魁がありますかえ」呆れて圓朝は笑いだしてしまったが、「して何だえ、その大変とは」「小勇の奴がねえ、師匠、お前はん」「また始めやがった」「口癖になってんだ、咎(とが)めねえでおくんなさいよ、いちいち」「よしよしフムそれで」「それで、ア、その小勇だ、あのほれこの間師匠がここの家へ引越してきて間もなく小言をいったらフイといなくなっちまったろう、あン畜生、小勇」「うん」圓朝は肯いた...
正岡容 「小説 圓朝」
...でもその小勇がどうしたというのだろう...
正岡容 「小説 圓朝」
...ほんとうに小勇が撰りに撰ってその柳派の大頭目たる春風亭柳枝のところへ...
正岡容 「小説 圓朝」
...ではことによったら端席のことは附(つけた)りで小勇の柳派入り一件かもしれない...
正岡容 「小説 圓朝」
...だんだん圓朝は小勇の存在を忘れてゆくようになった...
正岡容 「小説 圓朝」
...「それにしても……」小勇の圓太...
正岡容 「小説 圓朝」
...何にもせよいまの私は失敗(しくじ)っているのだから大きなこともいえないけれど」それにしても圓太を襲げるほど小勇...
正岡容 「小説 圓朝」
...壁に耳あり徳利に口だぞ」「…………」何をどう小勇の圓太がいったかしらないが...
正岡容 「小説 圓朝」
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