...彼女は小利口なことを言って笑わせた...
...小利口に反論することはできなかった...
...彼は小利口に妻について語った...
...彼の小利口なアイデアには驚かされた...
...彼女は小利口な嫌味を言っていると思った...
...小利口な点にある...
伊藤左千夫 「廃める」
...先輩朋友の間をすらも奔走して頼んで廻るような小利口な真似は生得(しょうとく)出来得なかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...佐渡生まれのおめでたい識者が、縣廳などの單に形式的の物質的の表面的の功利を以つて上役に引立てて貰ふための有毒な宣傳に載せられて、又自分達の虚榮から、島民が苦しんで體裁を作り、更に進んでは都會育ちの化物のやうに寒さにも暑さにも堪へる力を失ひ、少し暗いと眼が利かなくなり、跣足では一歩も歩けないまで退化して、一生を不愉快に過ごすやうにさせて行くことを、單に収入と支出とが増加することを、そして魂が落着を失ふことを、生活が不安定になることを、富を増進さすことを信じてゐる、小利口さ、馬鹿さで、憎むべき罪惡を島民に對して犯してゐるのが、やうやく魂の故郷を見付けた氣持でゐる私に取つては、堪らなく癪でもあり苦痛でもあります...
江南文三 「相川おけさ」
...小利口に過ぎては...
大町桂月 「妙義山の五日」
...小ざかしい口達者な小利口ものになるわけです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...天晴れ上流の客あしらひをしてゐるつもりのケチくさい小利口の大馬鹿野郎どもに...
太宰治 「お伽草紙」
...天晴れ上流の客あしらひをしてゐるつもりのケチくさい小利口の大馬鹿野郎どもに...
太宰治 「お伽草紙」
...彼女が日曜日に二度も礼拝に欠席したことをほのめかす者はなかった(拙劣な小利口さである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...小利口な慶喜とも合わず...
蜷川新 「天皇」
...すこしでも小利口に見えるようならば...
長谷川時雨 「議事堂炎上」
...三十円どりの会社員の妻がこの形粧(げうそう)にて繰廻しゆく家の中(うち)おもへばこの女が小利口の才覚ひとつにて...
樋口一葉 「ゆく雲」
...小利口なるは狡(ず)るき性根をやしなうて面(めん)かぶりの大変ものに成(なる)もあり...
樋口一葉 「ゆく雲」
...三十圓どりの會社員の妻が此形粧(きやうさう)にて繰廻しゆく家の中おもへば此女が小利口の才覺ひとつにて...
樋口一葉 「ゆく雲」
...小利口なるは狡るき性根をやしなうて面かぶりの大變ものに成もあり...
樋口一葉 「ゆく雲」
...三十圓(ゑん)どりの會社員(くわいしやゐん)の妻(つま)が此形粧(このげうそう)にて繰廻(くりまわ)しゆく家(いゑ)の中(うち)おもへば此女(このをんな)が小利口(こりこう)の才覺(さいかく)ひとつにて...
一葉女史 「ゆく雲」
...小利口(こりこう)なるは狡(ず)るき性根(せうね)をやしなうて面(めん)かぶりの大變(たいへん)ものに成(なる)もあり...
一葉女史 「ゆく雲」
...ただ小利口なだけなんだよ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...毛利と通じた彼奴(きゃつ)――小利口者のやりそうなことよ...
吉川英治 「新書太閤記」
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