...平門の小冠者を誅するは目前にありとは...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...篤(とく)と兵馬の剣術ぶりを注視していたこの小冠者は...
中里介山 「大菩薩峠」
...小冠者信長に名を成させたも彼が油断の故にこそ...
中里介山 「大菩薩峠」
...隣国の近江では死を以て待たれたこの小冠者も...
中里介山 「大菩薩峠」
...およぐ時よるべなきさまの蛙かな命婦より牡丹餅たばす彼岸かな更衣(ころもがへ)母なん藤原氏なりけり真しらけのよね一升や鮓のめしおろしおく笈(おひ)になゐふる夏野かな夕顔や黄に咲いたるもあるべかり夜を寒み小冠者臥したり北枕高燈籠(たかどうろ)消えなんとするあまたゝび渡り鳥雲のはたての錦かな大高に君しろしめせ今年米蕪村の用いたる古語には藤原時代のもあらん...
正岡子規 「俳人蕪村」
...一尾の塩鮭を肌に取り隠して露顕した小冠者が...
柳田国男 「雪国の春」
...「――憎ッくい小冠者めがと...
吉川英治 「剣の四君子」
...拳(こぶし)に鷹をすえた小冠者も控えていた...
吉川英治 「私本太平記」
...うしろの小冠者へ物をいう風なので...
吉川英治 「私本太平記」
...わざと小冠者(こかじゃ)のそちを選んだのは...
吉川英治 「私本太平記」
...程の知れた小冠者...
吉川英治 「新書太閤記」
...どこやら乳くさい小冠者(こかんじゃ)...
吉川英治 「新書太閤記」
...平家の侍の子じゃぞ」「あの嘴(くちばし)の黄いろい小冠者までを...
吉川英治 「親鸞」
...その小冠者を、どうせいと、おさしずでござりましたやら」「ええい、やくたいもない耄碌(もうろく)をば...
吉川英治 「平の将門」
...小冠者二人に、郎党十人ばかりしか連れなかった...
吉川英治 「平の将門」
...その小冠者の姿だった...
吉川英治 「日本名婦伝」
...和子(わこ)を見ていて賜(た)も」傅役(もりやく)の小冠者(こかんじゃ)にあずけて行った...
吉川英治 「日本名婦伝」
...そう人目立つほどの衣裳ではない」旅の小冠者にはふさわしい派手派手しくない狩衣(かりぎぬ)だった...
吉川英治 「源頼朝」
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