...田舎の役場に小使いをして...
泉鏡花 「歌行燈」
...小使いなんか一々死骸の顔をおぼえているわけじゃなし...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...小使いの要求に応じる筋はないと言って断った...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...何やかや一切が気に入らないので毎日酒を飲んでごろごろしているので小使いがなくなり...
相馬泰三 「六月」
...小使いの一銭もなくて...
鷹野つぎ 「窓」
...そっくり僕のお小使いになる筈なのであるが...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...父親は療養所の小使いをしている...
太宰治 「雀」
...小使いの源さんという老人が...
太宰治 「パンドラの匣」
...八歳になるまでは一銭の小使いも与えられず...
太宰治 「ロマネスク」
...教授が「あいつを食ったらうまいだろうな」とひとり言のように言ったのに答えて、小使いが、あまりうまくないとか、苦(にが)いとか言ったそうである...
寺田寅彦 「池」
...乏しい小使い銭を都合して入場しているものと思われる...
寺田寅彦 「自由画稿」
...従僕のを小使いと言い...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「これは、親分様方、――御苦労様でございます」下男とも、小使いとも、庭掃きとも、一人で兼ねている釜吉は、五十男らしい実体(じってい)さで挨拶しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「小父さァん」と小使いを呼んだ...
宮本百合子 「刻々」
...このかた毎日坊ちゃんに御飯をば喰べさせよった学校の小使いの婆(ばあ)さんがなあ...
夢野久作 「木魂」
...みんなが来てくれたのか」「山手警察にいる女小使いのおしげさんに...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...お小使いがなくてすこしばかり憂鬱(ゆううつ)になることはあっても...
吉行エイスケ 「職業婦人気質」
...小使いは、鞄の下で背中を曲(ま)げ、隔(へだ)たりを保つために止まっている...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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