...三十六七の小作りな内儀(おかみ)さんらしい人がそれを受取つた...
石川啄木 「天鵞絨」
...小作りな体に重さうに荷物をさげた後ろ姿が余の心を牽く...
高浜虚子 「斑鳩物語」
...まず、雄鶏(おんどり)の方から初めました(木彫りの順序は鑿打ちで形を拵え、鑿と小刀で荒彫り、それから小作り、仕上げとなる)...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...弟子が食ってゆく為に小作り位までして来れば...
高村光太郎 「回想録」
...形がとれるようになれば次に「小作り」をやる...
高村光太郎 「回想録」
...小作りな光沢(いろつや)の好い...
田中貢太郎 「白い花赤い茎」
...淡黄毛(さめげ)の小作りな馬で...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...女は小作りで、清(すず)しいながら目容(めつき)は少し変だが、色の白い、ふッくらとした愛嬌(あいきょう)のある顔である...
徳田秋声 「新世帯」
...薄暗い釣(つるし)ランプの光が痩(や)せこけた小作りの身体(からだ)をばなお更に老(ふ)けて見せるので...
永井荷風 「すみだ川」
...島田に結(ゆ)って弱々しく両肩の撫(な)で下(さが)った小作りの姿と...
永井荷風 「すみだ川」
...兼太郎がその頃(ころ)目をつける芸者は岡目(よそめ)には貧相(ひんそう)だと言われる位な痩立(やせだち)な小作りの女ばかり...
永井荷風 「雪解」
...小作りだろうと大作りだろうとお前の世話にゃならねえ」「ねえ旦那」「用があるなら早く言いねえな」「何を言ってるんですよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...小作りで少し華奢(きゃしゃ)な身体ですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...歌松ぢやあるまい」「へエ?」「それから曲者は五尺そこ/\の小作りの男だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小作りですがちよいと好い男で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...十手の先で自分の脇腹をこぢる」「妙な禁呪(まじなひ)だな」「小作りでキリヽとして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...苦味走つて小作りで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...印度人の小作りなのが揃って...
葉山嘉樹 「坑夫の子」
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