...お吉は小作りなキリリとした顏立の女で...
石川啄木 「天鵞絨」
...三十六七の小作りな内儀(おかみ)さんらしい人がそれを受取つた...
石川啄木 「天鵞絨」
...小作り位までやって仕上師に渡すという風で...
高村光太郎 「回想録」
...当時は婦人の身長が一体に低かったようであるが彼女(かのじょ)も身の丈(たけ)が五尺に充(み)たず顔や手足の道具が非常に小作りで繊細(せんさい)を極めていたという...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...小作りなまめ/\しい此人の口からは仙臺辯を聞くのみでなく...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...おれは江戸(えど)っ子で華奢(きゃしゃ)に小作りに出来ているから...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...「今晩は」四角な顔の小作りな男が...
夏目漱石 「明暗」
...そして、痩せてこそゐるが、人の好きさうな、小作りな顏に、素人らしい臆病さで媚びるやうに見開かれてゐる二つの眼には、何の邪惡の影も見えなかつた...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...小作りで風采のあがらぬ藤波金三郎と...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...「八」「ヘエ」「この中に、お前が最初に、死骸の番を頼んだ人がいるか」「親分、いませんよ」「本当か」「本当ですとも、小作りで、――暗くて解らなかったが猫背の男でしたよ、どうも不思議だ」「何が不思議なものか、それが下手人だったのよ」「えッ」「馬鹿だな、相変らず、――お前は先刻(さっき)、二三十間駆け付けるまでここから逃げ出した者はないと言ったろう」「ヘエ――」「外に隠れる場所はねえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小作りのキリヽとした身體や...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その後ろからヌッと顔を出したのは四十五六の小作りながら鋭い感じの男...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小作りの胡麻塩髷(ごましおまげ)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...背の小作りな男という外は何んにもわかりません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...丸顔で小作りなお春は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...印度人の小作りなのが揃って...
葉山嘉樹 「坑夫の子」
...小作りに見ゆれど流石に男は丈の高きものかな...
一葉 「暗夜」
...そのころ十四五歳の少年だつた私は薔薇いろに頬かゞやかした小作りの明眸皓歯...
正岡容 「浅草燈籠」
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