...おしの小むすめを連(つ)れてスイスへ出かけたと言った...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...十八の小むすめのようにワクワクして...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...たった一人小むすめを相手に...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...あの晩、吹きつづけた凩(こがらし)が、しいんと、吹きやんで、天地が、寒夜の静もりに沈んでゆくような晩だったが、相変らず、錦絵をならべて、小むすめに、絵ときをしてやったあとで、菓子箪笥(かしだんす)から、紅い干菓子を、紙に分けてやって、「千世(ちせ)、おあがり」と、すすめてやって、どこか、若衆がおの愛らしい横がおをみつめて、何を思ったか、ぼうと、いくらか、頬をうすく染めた浪路――「ねえ、千世、たのみがあるのだけれど――」八丈柄(はちじょうがら)の着物に、紅い帯をした小むすめは、女あるじをみつめた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「出来るから、今、いうとおり、わたしの言葉に、あいあいと、そういってくれるのですよ」「はい」「では、はじめます――いいこと? 何でも、出来るだけ、男らしく、だけど、やさしく返事をしてくれるのですよ――お前が、旦那さまなのだから――」そう言って、浪路は、小むすめの肩に、藤いろの小袖の袂をかけて、抱き寄せるようにして、「まあ、そなたは、こんなに長う、お目にかからなんだわたしを、可哀そうとは、お思いになりませなんだのかえ? 雪どの、さ、何とか、返事をしてたも――」と、熱くささやいて、そして、自分の言葉に、酔い溺(し)れるかのように、もたれかかったが、千世は身をすくめたまま、答えられぬ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...(わかいやわらかそうな小むすめめ...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「赤ずきん」
...つい牧長(まきおさ)の小むすめと陽炎(かげろう)みたいに戯(たわむ)れ睦(むつ)んだことがある...
吉川英治 「私本太平記」
...後者はその後小むすめが親にでも洩らしたか...
吉川英治 「私本太平記」
...小むすめの本能は敏感である...
吉川英治 「私本太平記」
...どういう小むすめの気安さが...
吉川英治 「私本太平記」
...遊女でもない小むすめ...
吉川英治 「私本太平記」
...小むすめの必死を燃やした...
吉川英治 「私本太平記」
...まだ小むすめともいえばいえるこの嫂は...
吉川英治 「私本太平記」
...「昨夜の小娘――棗(なつめ)と申したな――あの小むすめはどうしておるな」「一室にふさぎこんでおりまする」「朝餉(あさがて)は」「与えました」「逃げもせぬのか」「は...
吉川英治 「私本太平記」
...まだ小むすめだが...
吉川英治 「新書太閤記」
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