...しかしその犬小屋の前には米粒(こめつぶ)ほどの小ささに...
芥川龍之介 「白」
...小ささだらう? それを思ふと龍子は皮肉な笑ひを催さずにはゐられなかつた...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...あらかたはアズキぐらいの小ささで...
高見順 「いやな感じ」
...我れ人の小ささを痛感するだけだ!なまめかしい女の群に出逢つたのは意外だつた...
種田山頭火 「旅日記」
...それは外から見ると百姓家くらいの小ささだったが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...直径百分の一ミリないし百分の五ミリ程度の小ささの水滴の場合が多い...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...僕らぐらいの給仕が五人もいるよ」A市の銀行の小ささがわかったという風に口をとがらして云った...
「小祝の一家」
...当時の黒船の小ささがわかって実に面白かった...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...しかしそれにあき足りない本能はうごめいているが、目やすがないから女子供の書くものの面白さに行ったり、今日婦人の作家が健全に成長し得ない、その低さ小ささ、その罪なさ(愚にも近づき得る)のなりに、所謂現象的擡頭をしている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自分は決して今の小ささでいたくないことや...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...それもきっちりした形の小ささで...
柳田国男 「故郷七十年」
...その規模の小ささと殺風景さは...
山川方夫 「博士の目」
...帆を拡げかけた帆船が欄干の下を通って行く小ささを見降し...
横光利一 「旅愁」
...さしもの英傑豪雄の徒も人間の小ささを...
吉川英治 「三国志」
...瞳孔の小ささをわらった...
吉川英治 「三国志」
...一箇の木の実が落下する小ささに似ていた...
吉川英治 「私本太平記」
...小ささには秀吉決して驚きませんが...
吉川英治 「新書太閤記」
...自分の小ささを知らない青年はとても大きく成長する事はできますまい...
和辻哲郎 「ある思想家の手紙」
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