...彼女を一層正しい処に導いてゆく多くの社会的事実が...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...慶長十四年の琉球入とか明治十二年の廃藩置県とかいうような社会の秩序の、甚(はなはだ)しく乱れた時代にはいつも感情が働き過ぎる故、一般の人民は正当に時勢を解釈することの出来ないものであるが、偉大なる人物は如何(いか)なる時代にもその理性を失わないで、正当に時勢を解釈し、かつ誘導して、これに処する道を知らしめるのでありますから、吾人はかかる人物の考えやはたらきによって、沖縄人の真面目(しんめんもく)なる所を知らなければなりませぬ...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...黒イ鳥」天罰1全島爆破の導火線!それが...
海野十三 「怪塔王」
...どうしても指導者がこれを教育し指導して立憲的国民を拵(こしら)えなければ...
大隈重信 「〔憲政本党〕総理退任の辞」
...何としても国家に指導者がなくてはいけぬ...
大隈重信 「勢力の中心を議会に移すべし」
...天皇の指導の基本である...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...車夫をして導をなさしめて...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...白足袋の指導者のところへ使が来る...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...玄関から案内を請うと色の黒い奥さんが出て来て「暑いのによう御精が出ますねえ」といって座敷へ導く...
寺田寅彦 「花物語」
...群集の流れを我が物にして望みどおりにそれを導く...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...導かれて、入って行って見ると、前の五人づれの若侍の大一座...
中里介山 「大菩薩峠」
...それに准じて七七日(なななぬか)各名僧知識が導師となり或は諷誦の文を読んだ...
中里介山 「法然行伝」
...高い方へ導いてやるのが責任である...
夏目漱石 「野分」
...六話は少し前後しますが、誰やらに縄を切り離されて、そっと物置から連れ出されたお珊、少し痛む身体を我慢して、導かれるままに、そっと裏門を抜け出しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...狂い騒いで左翼の理論の地盤から右翼の結論が生れたり右翼国体の指導者が左翼出身者だったり世界が狂えば人も狂う愚かといえば愚かですしかし...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...その情熱こそいわば霊魂を徳行に向って導く刺激であり勧誘なのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自然にそれをそのように導く別の力がなければならなかった...
横光利一 「旅愁」
...すぐ土蔵の中へ導かれた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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