...舊著「影と聲」の後を承けた彷徨の時代から――人生と自己とに對して素樸な信頼を失つた疑惑の時代から...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...フランシスは性の祕密に對して...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...凡ての誤解に對して不死身になりたい...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...日本の非戰論者が主戰論者に對して非人道と罵り...
石川啄木 「トルストイ翁論文」
...土(つち)も水(みづ)も新(あた)らしく清(きよ)く目覺(めざむ)るに對(たい)して...
泉鏡太郎 「大阪まで」
...なぜなら、反對に、統一、單純性、すなはち神のうちにある一切のものの不可分離性は、神のうちにあると私が理解する主要な完全性のうちの一つであるからである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...此に彼れの性格を判斷せしむる面白き一事實あり彼れが前年井上條約案に反對運動を試み居るの際なりき一日故後藤伯の馬車を借り...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...是に就ては私は弘法大師全集を編輯された方に對して...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...四五人の一流作家が五六年間二種の雜誌から月二十枚に對して二十圓づゝ取るのが不當だといふのか?親讓りの金で好みの家を建てゝゐる春夫など「他の職業」の事が判つてゐるのか何うか...
直木三十五 「春夫偏見」
...然しどういふものか車中では其女に對して自分は毫も惡感を催さなかつた...
長塚節 「教師」
...贊成(さんせい)も反對(はんたい)も出來(でき)かねたのである...
夏目漱石 「門」
...日本民族の藝術に對する鋭敏な知性を觀破したならば...
野上豐一郎 「聖ロヨラ」
...高名な御用聞に對して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...家の子供が繼母に對して...
福沢諭吉 「帝室論」
...あなたに對してそれ程莫大な負債があるのが嬉しい...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...認識は對象性即ち普遍性と必然性とをもつことができないからである...
三木清 「認識論」
...意識は存在が事實に對してはたらきかける意味即ち主體的な意味に從つて...
三木清 「歴史哲學」
...勿論自分は娘に對して何も要求しない...
水上滝太郎 「大阪の宿」
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