...此上なく尊敬する一教育者の手から...
石川啄木 「雲は天才である」
...私自身が或る愛を深く自覚しながら単純に先生を信頼し尊敬することの出来ないことを不思議だとも矛盾だとも思へなくなつて仕舞つたのだ...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一五年五月号)」
...それで私は尊敬する人について少しく偏するかも知れませぬが...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...終には如何なる馬鹿げた事でも自分の尊敬する人から説き聞かされると...
丘浅次郎 「疑ひの教育」
...わたしはあまり尊敬する気になれない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...小説とか和歌とか絵画とか他の文芸の分野を尊敬する弊がある...
高浜虚子 「俳句への道」
...緑大野にそそり立つ樫樹のような碧松君の堅実な歩調を尊敬する...
種田山頭火 「雑信(二)」
...おまえは『勝手に僕を尊敬する気になった』などと言っておるけれどさ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...エレナを尊敬する心持で...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...洋服を着て髯(ひげ)を生(はや)した人をわけもなく尊敬する事などから万事は大抵想像されるのである...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...わからんものをわかったつもりで尊敬するのは昔から愉快なものである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...自分の自由を愛するとともに他の自由を尊敬するように...
夏目漱石 「私の個人主義」
...人格を尊敬する様になって...
新渡戸稲造 「デモクラシーの要素」
...この思い切った突飛(とっぴ)の時代粧をわたしは愛し尊敬する...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...何か新らしい事を教えると女は男を尊敬するようになるのである...
松永延造 「職工と微笑」
...こういう人は殆ど先輩や長上(ちょうじょう)を尊敬するという道も知らん...
村井弦斎 「食道楽」
...源氏の尊敬する女友だちに送って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...また愛し尊敬する者...
和辻哲郎 「生きること作ること」
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