...故に夢想の家の各室は相互の孤獨を十分に尊敬することを以つて理想とする...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...ドイツを尊敬する人は...
石原莞爾 「最終戦争論」
...財力の威徳を尊敬することを知らなかった報いだ...
伊藤左千夫 「大雨の前日」
...そして私が尊敬する友といつしよに...
種田山頭火 「其中日記」
...「尊敬するロボットのみなさま...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...いくらなんでも自己を尊敬するなんてできるものだろうか...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...尊敬する先輩に盃を進められ...
外村繁 「澪標」
...いろいろな点において兄を尊敬する事を忘れなかった自分は...
夏目漱石 「行人」
...自分は広間の真中に立ってこの雄大な画(え)を描いた昔の日本人を尊敬する事を...
夏目漱石 「行人」
...禅家(ぜんけ)で臨済録(りんざいろく)を尊敬すると一般で全く分らんからである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...読む者をして知らず知らず神よりも悪魔を尊敬する念を起こさしむる...
新渡戸稲造 「自警録」
...しかしことさらに尊敬することも粗末にすることもしなかった...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...ただ外面にこれを尊敬するの風を装い...
福沢諭吉 「慶応義塾学生諸氏に告ぐ」
...でも私はチヤァルズが好きなの――尊敬するの――氣の毒になるの...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...しかれども余は磊落高潔なる蕪村を尊敬すると同時に...
正岡子規 「俳人蕪村」
...こういう人は殆ど先輩や長上(ちょうじょう)を尊敬するという道も知らん...
村井弦斎 「食道楽」
...啻(ただ)抽斎の配偶として尊敬するのみでなく...
森鴎外 「渋江抽斎」
...つまり葉公は賢者を尊敬することを知らない横柄な俗物であった...
和辻哲郎 「孔子」
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