...尖(さき)のとがった縁反りの三角帽子をかぶった心得顔の尊大な老紳士が...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...三角帽子をかぶった尊大な男は...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...ひどく尊大な口調で言い...
太宰治 「乞食学生」
...彼は、立派な服装をした、態度の尊大な、精巧な仮面のような顔をした、六十歳ばかりの男であった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...彼女の尊大な様子でそのことを見て取った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は過去に引き返そうとしないで――(引き返すのは馬鹿げた不自然な願いである)――自己の思想については尊大な慎みを事とし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...尊大な故意の無関心さで趣味を欠いていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...真理を我がものにしようなどという尊大な若き日の野心はいつか消え...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...この尊大な羞恥心が猛獸だつた...
中島敦 「山月記」
...この尊大な貴族はどうしても聴入れようとしません...
野村胡堂 「死の予告」
...脂の乘り切つた年配で、精悍らしいところのあるのは、元は武家出のためでせうが、世渡り術にも長けて、尊大なうちにも、妙に人を反らさないところがあり、大藩の留守居などに、よくある型の五十男です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...尊大な御様子でお待ちくだされたく...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...弱味を見せてはならぬ場合と思うから尊大な口調でその人物の弁舌を遮り...
久生十蘭 「魔都」
...ままよ、という気になって、尊大な声で、「ウム、これへ来て掛けなさい」と今まで花が坐っていた椅子を指した...
久生十蘭 「魔都」
...ボウ通りへ仲良くしゃれこもう」尊大な態度がブロセットから消えた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...またかれの強靱(じん)で尊大な...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...尊大な気分によって僚友たちからへだてられたまま...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...どこかに王侯のような尊大な風があって...
吉川英治 「宮本武蔵」
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