...独り自ら帝王の如く尊大なる也...
石川啄木 「閑天地」
...それには「医師の勝利者」という尊大な意匠が記されていた...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...ひどく尊大な口調で言い...
太宰治 「乞食学生」
...そして横暴で尊大なさっきの態度はどこへやら...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...この尊大な男は、ごく几帳面(きちょうめん)に葬式の列に加わったが、そのあとですぐに出発してしまって、オリヴィエへ向かって一言も、兄の消息も尋ねなければ、母のために尽くしてくれた礼も言わなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は過去に引き返そうとしないで――(引き返すのは馬鹿げた不自然な願いである)――自己の思想については尊大な慎みを事とし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この貴公子の尊大な言語挙動が...
中里介山 「大菩薩峠」
...尊大な羞恥心との所為(せい)である...
中島敦 「山月記」
...言葉遣いの尊大なのは...
野村胡堂 「踊る美人像」
...何となく金持らしい尊大なところがあります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私はあなたを送って行ったとばかり思っていたのですが」加十はこれを聞くと急に尊大な眼付で安南王の面を瞶め...
久生十蘭 「魔都」
...尊大な老外交官を女王にあてがわれたからだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...尊大なブロセットと言い争う時間はない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...交互に慌(あわただ)しく己れの上体を米つきバッタのようにゼーロンの鬣の蔭に飜しながら尊大な歌を続けて冷汗を搾った...
牧野信一 「ゼーロン」
...獲物を待つ尊大なブルジヨアであつた...
牧野信一 「雪景色」
...気ままな尊大な癖を持っているのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...大男は知事で馬鹿馬鹿しく尊大な態度だつた...
水上瀧太郎 「山を想ふ」
...彼のそういう尊大な顔つきへ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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