...尖(さき)のとがった縁反りの三角帽子をかぶった心得顔の尊大な老紳士が...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...三角帽子をかぶった尊大な男は...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...思いきって尊大な人間ですね...
有島武郎 「或る女」
...独り自ら帝王の如く尊大なる也...
石川啄木 「閑天地」
...尊大なその歩きぶり...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...ぴくりともしない尊大な表情が表われていたので――わたしにはまるで別人のように見え...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...自分の尊大な孤立の静安さを乱さないこと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...市民的に尊大な威圧的な堂々たる率直な作法を持っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...真理を我がものにしようなどという尊大な若き日の野心はいつか消え...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...尊大な羞恥心との所爲である...
中島敦 「山月記」
...この尊大な貴族はどうしても聴入れようとしません...
野村胡堂 「死の予告」
...何となく金持らしい尊大なところがあります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...恐ろしく尊大な態度です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...脂の乘り切つた年配で、精悍らしいところのあるのは、元は武家出のためでせうが、世渡り術にも長けて、尊大なうちにも、妙に人を反らさないところがあり、大藩の留守居などに、よくある型の五十男です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私はあなたを送って行ったとばかり思っていたのですが」加十はこれを聞くと急に尊大な眼付で安南王の面を瞶め...
久生十蘭 「魔都」
...コプリは少し下品・尊大な態度で...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...交互に慌(あわただ)しく己れの上体を米つきバッタのようにゼーロンの鬣の蔭に飜しながら尊大な歌を続けて冷汗を搾った...
牧野信一 「ゼーロン」
...尊大な気分によって僚友たちからへだてられたまま...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
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