...製茶に專心してゐる和尚のところに行つてこれを告げると『ああ...
石川三四郎 「浪」
...屡(しば/\)專門(せんもん)の消防手(しようぼうしゆ)から聞(き)く述懷(じつかい)であるが...
今村明恒 「地震の話」
...創作に專心するやうになつた...
宇野浩二 「「鱧の皮 他五篇」解説」
...たゞもう出版事業に專念してゐた風變りの男で...
薄田泣菫 「詩集の後に」
...どこかに專門の學が傳はる以上...
内藤湖南 「支那目録學」
...隋の文帝は魏晉以來の名族專有の政治を改めて郷官を廢し...
内藤湖南 「聖徳太子」
...それは少くとも彼が可成りの專門家であることを思はせた...
「修道院の秋」
...「あつしが專次でございますが――親分さん」八五郎につれられて來たのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「これから何うしたものでせう、親分」「まづ、寢ることだな、それからゆつくり考へるさ、新規卷直(しんきまきなほ)しだ」「それぢや、親分」「明日の夕方までに、專次と勘六と、文吉と七平の身許をよく洗つてくれ、無駄だらうと思ふが――それから、こいつは一番大事だ、三河屋の主人は三河万才だつたといふが、それも本當か嘘か――」「そんな事ならわけはありません」「もう一つ、匕首(あひくち)は誰の品か、判らなきや、何處から出たか搜してくれ、これは下つ引を二三人歩かせたら、判るだらう」「親分は?」「俺は寢てゐて考へるよ」「へエ――」勝手なことを言ふ平次と、ガラツ八はつまゝれたやうな心持で別れました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...專三郎の殺された部屋といふのは中二階の六疊で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私の配偶(つれあひ)の專三郎の告白のせゐだと思ひ込んでゐる樣子ですよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...中年過ぎからは專(もつぱ)ら江戸中から美しい素人娘を漁(あさ)り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...松隣夜話にある太田三樂から長尾景虎への注進状の中に「奧筋諸將の所存專ら族姓を撰申事に候」とあるは其一端を示すもので...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...朝暮衣食の計に忙くして心を專一にすること能はざるのみか...
福澤諭吉 「人生の樂事」
...專ら尚武の風を裝ひ...
福沢諭吉 「帝室論」
...甞てあなたの通つてゐた呼吸器病專門のS病院へ診察をうけに參りました...
水野仙子 「道」
...史學專攻家は配合もいゝこの二書を基本にして...
吉川英治 「折々の記」
...抽斗のやうにすうと樂に入る「御屏風專用車」が用意してあつて...
吉川英治 「折々の記」
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