...射的場は夏祭りの出店の一つだ...
...それは庁内の警官射的場で...
海野十三 「赤外線男」
...東京第一の射的場なる戸山の原...
大町桂月 「飛鳥山遠足」
...幽(かす)かに射的場のほうを意識して...
太宰治 「雀」
...のこのこツネちゃんの射的場に行ったのだ...
太宰治 「雀」
...さては、射的場で、兎(うさぎ)を撃(う)ったことも、十仙出して本物のインディアンと腕角力(うでずもう)をしたことも、マジック・タアオンの鏡の部屋で――...
田中英光 「オリンポスの果実」
...実は昔の射的場の玉よけの跡であったので時々砂の中から長い鉛玉を掘り出す事があった...
寺田寅彦 「花物語」
...射的場の精確さらに実戦の熱を加えて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...隣りの射的場から響いて来る小銃の音が...
ボードレール 富永太郎訳 「射的場と墓地」
...近くに射的場があった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...附近は広漠たる射的場(しゃてきば)となっている...
永井荷風 「日和下駄」
...その一部分は戸山学校の射的場(しゃてきじょう)で...
永井荷風 「日和下駄」
...されば菓子屋、植木屋、吹屋、射的場の前には、今一客を止めず...
萩原朔太郎 「二十三夜」
...この辺で射的場といっている原っぱだった...
久生十蘭 「金狼」
...二人で大久保の射的場のほうへ行った...
久生十蘭 「金狼」
...それを敷島六個の代金一円八銭から差し引いて六十三銭の金を受け取ると私は夢中で射的場を飛びだしました」「私の精神状態はこれだけのことでがらりと一変しました...
平林初之輔 「悪魔の聖壇」
...それにしても、階下の建物と建物に添ったところには、寿司、中華料理、しるこ、焼鳥、焼そば、焼芋の紅提灯が次々と点されている、射的場、化粧品店、輪タク、自転車預り所、美容院、さては深更(よふけ)まで営業している理髪店まであるに至っては、私のようなそそっかしいものは、うっかり飛び込んだらとんだ八幡の藪不知(やぶしらず)、出口も入り口もわからなくなってしまうかもしれない...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...童貞洗礼空地の向うには、射的場、釣堀屋、ミルクホール、白粉(おしろい)地獄といっていい家の灯がならんでいた...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...コールタアで塗った相生座(あいおいざ)の高い二階窓から、壮士役者が白い首を出して、射的場の女と、手で信号をしていた...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
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