...やはり辛抱(しんばう)専一に苦労する外はあるまいと思ふ...
芥川龍之介 「雑筆」
...御在監中は御自愛専一に被遊無事御出嶽の日を御待申上候...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...あせらず御養生専一にねがいます...
太宰治 「虚構の春」
...最近は、好きなタバコにも手が出ないと、高橋氏の近況を報せてくれた人がいたのだが、益々自愛専一に、頑張ってもらいたいものである...
知里真志保 「生きているコタンの銅像」
...では御自愛専一に願ひます...
辻潤 「蒼馬を見たり」
...折角内密之取計い専一に存申候井上出雲守が頷いて「祈祷に用いる...
直木三十五 「南国太平記」
...専一に頼入申候「そうじゃ」と...
直木三十五 「南国太平記」
...西洋近代の演劇は写実の芸風を専一にしているが...
永井荷風 「裸体談義」
...そんなことで畳の上の往生を専一に心がけてくんねえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...左様の心を起さず当分は御静養専一に可被成候(なさるべくそろ)...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを専一に磨いたがために...
中島敦 「山月記」
...余は学問読書を専一にする身分だから...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...専一に己事(こじ)を究明するこれを上等と名づく...
夏目漱石 「門」
...朝暮衣食の計に忙(いそかわし)くして心を専一にすること能(あた)わざるのみか...
福澤諭吉 「人生の楽事」
...そんな組織なら連袂脱盟して政治専一にしろよ...
槇村浩 「野兎の歌」
...養生専一に」と、云って来て居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それで御異存もなしという位に日頃からの心がけ専一に仕事をして置こうというのだからすごいでしょう? 太郎はこういう形容はごく感性的に...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...とかく御保重(ほぢゆう)専一に候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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