...早春二月から、一切の頼まれものはお断わりし、雑事を排して、専心、上納画の下絵にとりかかりました...
上村松園 「画筆に生きる五十年」
...雪子がとてもそんな歳とは見えないと云う説が専(もっぱ)らであったこと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...専門的な政治学の面前では何等の意味を有ち得ない筈だ...
戸坂潤 「科学論」
...この専門は、再び常識界にまで還らなければならぬ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...師範教育を専門学校程度などにして晩期化すことが...
戸坂潤 「社会時評」
...専門は微生物学で...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...わが国では技術系統の専門家は公平に待遇されておらないことである...
中井正一 「調査機関」
...四条院の天福延応年間などたびたび一向専修の宗旨を停止(ちょうじ)の勅命を下されたけれども...
中里介山 「法然行伝」
...専制政体より甚だしきは莫し...
蜷川新 「天皇」
...中国で専門は非常に完全に分化している...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...専ら甘い亭主ばかりで...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...僕等を追放してしまひたいものだといふ噂が専らであるとのことだ...
牧野信一 「沼辺より」
...ユンケル先生はドイツ人で専門はヴァイオリンと管弦楽...
三浦環 「お蝶夫人」
...けれども当てなしに読んだものが身に附いて真の教養となるというには他方専門的な読書が必要である...
三木清 「如何に読書すべきか」
...日光の射さない檻の中の寒さは専吉の膝の骨までしみとおっているであろう...
「鏡餅」
...実に専門の教養ある人々すら...
柳宗悦 「民藝四十年」
...専門家でなくとも精神病とか...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...アンリエットは日本人専門の案内人もかねていたから...
横光利一 「旅愁」
便利!手書き漢字入力検索