...『生きて封侯とならずんば...
大町桂月 「近藤重藏の富士山」
...君に憑(よ)って話すなかれ封侯のこと...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...領主や封侯所有の歴史や...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...かつては封侯(ほうこう)をも得たその老将がいまさら若い李陵ごときの後塵(こうじん)を拝するのがなんとしても不愉快だったのである...
中島敦 「李陵」
...廉潔(れんけつ)な将軍だけは封侯はおろか...
中島敦 「李陵」
...素(もと)より金銭(かね)に糸目をつけぬ封侯富豪...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...事成らば封侯を得...
南方熊楠 「十二支考」
...そこの領地で多くの下僕にかしずかれつつ隠れ住む封侯を見たまえ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わざわざ朝廷の鋳工(ちゅうこう)に封侯(ほうこう)の印を鋳(い)させた...
吉川英治 「三国志」
...量(はか)るに、汝らは腐草(ふそう)の蛍火(けいか)、明滅みな実なし、いかでわが皎々(こうこう)たる天上の月照に及ばんや」と、ほとんど息をつかずに論じたてて、最後に、「身、封侯の位を得、蜀主の安泰を祈るなれば、はやはや甲(よろい)を解き、降旗をかかげよ...
吉川英治 「三国志」
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