...無理押しにでも矢部の得手を封ずるほかはないではないか」彼はそんな手にはかかるものかと思った...
有島武郎 「親子」
...いつ?」おや? と思った俺の口を封ずるようにロクが...
高見順 「いやな感じ」
...これ鳥を籠中に封ずるのみならず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...その手紙を封ずるものが何もないので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...天を封ずる老幹の亭々と行儀よく並ぶ隙間(すきま)に...
夏目漱石 「虞美人草」
...これを説明して死は万障を封ずるが故に偉大だと云うものがある...
夏目漱石 「虞美人草」
...六郎の無遠慮な蔭口を封ずるためには...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それを封ずるつもりで油斷を見すまして金助も殺したのだらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...暫くは全く武力を封ずるので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これだけでも寺本金之丞の毒舌を封ずるには充分でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お六の饒舌(ぜうぜつ)を封ずるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...研究を封ずるような事をしては...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...并の四州の大侯(たいこう)に封ずとのお旨であります...
吉川英治 「三国志」
...すなわち寿亭侯に封ずという辞令である...
吉川英治 「三国志」
...車騎将軍に封ずというお旨です」と...
吉川英治 「三国志」
...貴下を三公に封ずべし)というのを...
吉川英治 「三国志」
...漢寧王に封ずるように運動しよう...
吉川英治 「三国志」
...浮気の道を封ずることは男の特権だからな...
吉行エイスケ 「職業婦人気質」
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