...起こり得べき疑問がわずかに封じられているに過ぎないのだ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...帯の間から大きな洋封筒を取り出した...
豊島与志雄 「好意」
...これを封還することも出來る...
内藤湖南 「概括的唐宋時代觀」
...かくして太織の蒲團を離れたる余は、顫へつゝ窓を開けば、依稀たる細雨は、濃かに糺の森を罩(こ)めて、糺の森はわが家を遶りて、わが家の寂然(せきぜん)たる十二疊は、われを封じて、余は幾重ともなく寒いものに取り圍まれてゐた...
夏目漱石 「京に着ける夕」
...私は夢中で封を切りました...
夏目漱石 「こころ」
...津田は封筒の裏表を読んだ後で...
夏目漱石 「明暗」
...この三字が書いて封じたのが入っていましたよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その言ひ遁(のが)れを封じるやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それから鵞ペンや封蝋がどこにあるという位のことである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ある条件下で開封するようにしている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...「ひとつ虫封じをしてやらうか...
牧野信一 「余の倅に就いて」
...封建的なのこりものをすてて近代民主化を完成しようと一歩ふみ出した国...
宮本百合子 「合図の旗」
...本人を絶望させるほど封建的な物見だかさを示してもいる...
宮本百合子 「偽りのない文化を」
...土地小作の関係は実に古い封建制度のままもちこされた...
宮本百合子 「衣服と婦人の生活」
...世子は江戸に於て襲封した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...安(イズク)ンゾ能(ヨ)ク薪車(シンシャ)ノ火ヲ救ワン」劉封はそう云い捨てて奥へ逃げてしまった...
吉川英治 「三国志」
...銘酒“玉壺春(ぎょっこしゅん)”の泥封(でいふう)をさらに二た瓶(かめ)も開いて談笑飽くなき景色だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...豊後杵築(きつき)の大禄(たいろく)に封ぜられている...
吉川英治 「日本名婦伝」
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