...といったような封建的な――というよりは近代的なといった方が当るかも知れぬ――ある百姓心理のこり固まりなのだ...
犬田卯 「沼畔小話集」
...封筒が二つ、葉書(はがき)が一つ、差出人は表にはどれもKとあるばかりだが、こちらの封筒の中味には北島春雄(きたじまはるお)という本名が記(しる)してある...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...『夢を封じろって云うと...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「むかでの跫音」
...中田の消印のおしてある一通の封書のはいっていたのを誰も知らなかった...
田山花袋 「田舎教師」
...今日のアカデミズムは処が封建的貴族と資本主義的貴族とのものであった...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...半封建的云々のその「半」というのが一向ハッキリしていない...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...彼は封を切って読み下した...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自分の得手を封じて...
直木三十五 「寛永武道鑑」
...今日これを書く機会に封を切って見よう...
中里介山 「生前身後の事」
...すぐに開封して見ると...
夏目漱石 「創作家の態度」
...すなわち金銀を店名の包封のまま通用させる...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...封建思想の結晶、こち/\の仁義忠孝などで、白紙の、純白な頭を縦横無尽にいたみつけられて、それでいゝのか...
正宗白鳥 「幼少の思ひ出」
...封鎖された金は、人民生活の改善のために使われようとはしていない...
宮本百合子 「現実の必要」
...六月十九日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(封書)〕六月十九日十四日のお手紙ありがとう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...『用事は明日』と言って開封をのばした...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...封を破って偸(ぬす)み見るようなことは武門としてゆるされもせず...
吉川英治 「黒田如水」
...一封度(ポンド)の鉄に対して与える二...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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