...封じる事を厳しくすればするほど...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...其所には桃色の封筒の手紙をよこした女がゐることになつてゐた...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...急いで封を切った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...今時分」と封じ金をこしらえる手を休めて老人が小首を傾(かし)げました...
中里介山 「大菩薩峠」
...手早く封を切って読むと...
二葉亭四迷 「平凡」
...土蔵は篠谷の手に依つて個人的に封印されてゐる状態だつたから...
牧野信一 「南風譜」
...書簡箋、小形の封筒、そんなものを順々にお蔦が私の枕許に並べたてた...
水野仙子 「響」
...あとはみんな封鎖されてしまったわけですが...
宮本百合子 「幸福について」
...六月二十六日夜 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕六月二十六日 第五十六信さて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それは紙縒(こより)で固く縛ったうえにいちいち封印がしてある...
山本周五郎 「落ち梅記」
...厚ぼつたい封書を私の手へ置いて行つた...
横瀬夜雨 「女子文壇の人々」
...女地獄(おんなじごく)燃(も)ゆる大川(おおかわ)一新九郎の置手紙を、茶店の亭主から受けとった重蔵は、すこし顫(おのの)きながら、その封を切った、――封をきると共に、うす墨の文字を流した巻紙が、夜風にばらばらと四、五尺膝から吹かれてゆく...
吉川英治 「剣難女難」
...すべて封じのこして...
吉川英治 「三国志」
...いよいよの危急となったら封を開いてみよ...
吉川英治 「三国志」
...いかに諸の道を封じ...
吉川英治 「新書太閤記」
...かような封書を置いて参った男がござります故...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...八方封じの地底の部屋――...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...昭王が孔子に封地(ほうち)を与えようとし...
和辻哲郎 「孔子」
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美しい目鼻立ち あっちにもこっちにも 品質低下
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