...支那皇帝の冊封(さくほう)を受けさせたのもこれがためです...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...」「默れ――口かずが多い! 讀んどきさへすりやアいいんだ!」渠はその中味のできた封筒をかの女から取り上げ、自分で封をして、鉛筆で以つて上野の宿屋かたの宛て名を書き、おもて裏には自分の姓をひら假名で出したばかりだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...入口に封筒がおちている...
海野十三 「特許多腕人間方式」
...封建主義者は、自分たちの搾取がブルジョアの搾取とその選を異にしてゐるといふが、それは彼らが今日とはまるで違つた、そして今日では時代おくれになつてゐる、事情と條件との下に、搾取をやつてゐたといふことを忘れてゐるのである...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...ただ実に封建時代の遺物なりとす...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...旧封建領主から解放された藩士が官吏となって組織した藩閥政府であったのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...その箱封にはまた当番の御鍵奉行の実印が要る...
中里介山 「大菩薩峠」
...エレーンの右の手に握る文(ふみ)を取り上げて何事と封を切る...
夏目漱石 「薤露行」
...ことによると御父さまからかも知れないわ」こう云いながら彼女は明るい電灯の光に白い封筒を照らした...
夏目漱石 「明暗」
...日(ひ)の目(め)を密封(みつぷう)した...
夏目漱石 「門」
...その口を封(ふさ)ぐ気になったのだろう――」「…………」「茂吉が殺されたと聴いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...封をし切らばたちばなこぼれむ...
萩原朔太郎 「短歌」
...胴親の厳封した当り銭を開いて...
火野葦平 「花と龍」
...机の上に二枚の葉書とともに一通の西洋封筒の親展書がのせてあるのを発見した...
平林初之輔 「秘密」
...八月二日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(封書)〕八月二日 第七十三信今...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一月十九日〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕一月十九日 第六信きのうは妙な一日でした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...きつと封筒を張つてるよ...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...貴下を三公に封(ほう)ずるであろう」と...
吉川英治 「三国志」
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