...彼女たちのスタイルは対蹠的だけど、どちらも美しい...
...この小説は対蹠的な二つの世界を描いている...
...彼は対蹠的な二つの見解から議論を始めた...
...この映画は対蹠的な主人公たちの物語だ...
...彼の考えは対蹠的で、どちらが正しいか決められない...
...「三毛」はいろいろの点において「玉」とはまさに対蹠的(たいせきてき)の性質をもった雌猫であった...
寺田寅彦 「備忘録」
...しかし彼らの立っていた地盤は今の自然科学のそれとはむしろ対蹠的(たいせきてき)に反対なものであったように見える...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...他の諸国家と全く異った対蹠的な材料を提供しているものはソヴェート同盟である...
戸坂潤 「技術の哲学」
...それと対蹠的な心理をおのずから醸し出していたのである...
戸坂潤 「一九三七年を送る日本」
...わがロシヤのロマン派の特質はヨーロッパの現実ばなれ人種とは対蹠的なもので...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...従ってそれと対蹠的に...
外村繁 「落日の光景」
...対蹠的な性格にある二人の人物を作品の中で対立させることは...
豊島与志雄 「「紋章」の「私」」
...作者により近い人物として対蹠的に山下久内がいる...
豊島与志雄 「「紋章」の「私」」
...玄関の屋根を間に挾んで岩井の部屋と対蹠的の位置におかれるのである...
久生十蘭 「魔都」
...むしろ対蹠的(たいせきてき)と言っていい位なものだ...
堀辰雄 「聖家族」
...その観点の差異が全く対蹠的なものであり...
牧野信一 「〔作者の言分〕」
...世界の文化に尽したという全く対蹠的な一事実を...
宮本百合子 「芸術が必要とする科学」
...ルーベンスの浅薄さとよろこびの横溢を理解してその対蹠的芸術家として真の大芸術家としてレンブラントを書いているのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...完全にラ・ボエシと対蹠的である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...綱豊の性格は殆んど対蹠的である...
山本周五郎 「山彦乙女」
...まったく対蹠的(たいしょてき)に音もない沼のようだった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...対蹠的で興深いものがあります...
吉川英治 「随筆 新平家」
...横浜のアメリカン・カラーとはおよそ対蹠的な関内の美妓が座をあっせんしてくれた...
吉川英治 「随筆 新平家」
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