...彼女たちのスタイルは対蹠的だけど、どちらも美しい...
...この小説は対蹠的な二つの世界を描いている...
...彼は対蹠的な二つの見解から議論を始めた...
...この映画は対蹠的な主人公たちの物語だ...
...彼の考えは対蹠的で、どちらが正しいか決められない...
...将来の有声映画製作者にとってはこの二つの対蹠的(たいせきてき)な現象の分析的研究が必要となるであろう...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...「三毛」はいろいろの点において「玉」とはまさに対蹠的(たいせきてき)の性質をもった雌猫であった...
寺田寅彦 「備忘録」
...又そういうもののよい対蹠人である「実際家」的社会科学者も少なくはないが...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...わがロシヤのロマン派の特質はヨーロッパの現実ばなれ人種とは対蹠的なもので...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...それは貧乏神とは全く対蹠的(たいせきてき)な大財閥が一人控えている...
中里介山 「大菩薩峠」
...およそ対蹠(たいせき)的なこの二人の間に...
中島敦 「悟浄歎異」
...対蹠的(たいしょてき)に堂々としております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...玄関の屋根を間に挾んで岩井の部屋と対蹠的の位置におかれるのである...
久生十蘭 「魔都」
...その対蹠がかえって或る人々には彼等の精神的類似を目立たせるのだ...
堀辰雄 「聖家族」
...常に簡単な階級的真理の相対的或は対蹠的な形態に帰納される!一一・二二...
槇村浩 「華厳経と法華経」
...この点でも菊池寛は芥川龍之介と対蹠をなしている...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...世界の文化に尽したという全く対蹠的な一事実を...
宮本百合子 「芸術が必要とする科学」
...キュリー夫人と何と対蹠的な表情...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それへの文学的対蹠の本質を感じさせようとしているし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...対蹠点に人が住んでいるなどと考えることは異端とされた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...著しく対蹠的(たいしょてき)な相貌(そうぼう)を違えていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...対蹠的で興深いものがあります...
吉川英治 「随筆 新平家」
...小母さんとは全然対蹠(たいしょ)的な純官員さんであった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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