...そのくせ観念が対立していると何んだか安心が出来ない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...に対立しているようですが白骨体(はっこつたい)のほうは着物を着ているし...
海野十三 「探偵会話 下駄を探せ」
...国と国とが互いに対立している以上は...
丘浅次郎 「人類の生存競争」
...吾々自身の内面的存在の全体性と外界で之に対立している全体性とに向けられる時...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...第一吾々にとってはものとその概念とが客観と主観とのように対立しているのでもないし...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...このような価値と存在と――その一例が芸術的価値と政治的価値――が単純に対立しているのではなくて...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...空間と物質とは単純に救い難いように対立しているのではなくて...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...媒介がどこかで止みそこに媒介の反対物が媒介を否定すべく対立しているとしても...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...純粋な科学と通俗科学とが対立しているのでないのは云うまでもない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...甚だ重すぎるという意見と甚だ軽すぎるという意見とが対立しているようである...
戸坂潤 「社会時評」
...本質上から互に対立している有様である...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...判然たる二派のものに対立している...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...むしろ今日の場合ではそれに対立しているのである...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...実言うとその中の二枚は元来は托葉でそれが対立している葉と同形と成っているのでこれがこの類の特徴である...
牧野富太郎 「植物記」
...のどかな没交渉でその力に対立していることを知るのは...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...涌谷さまとは対立している筈です...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...むしろ神事の祭と対立しているように...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...二人の対立している地歩を見るならば...
吉川英治 「宮本武蔵」
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