...すなわち(k, g, h, f)と(t, d, s, z)とを対立させると子音群数は Q = 7 となる...
寺田寅彦 「火山の名について」
...「や」はその上にあるものと下に来るものとを対立させるための障壁である...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...そういう意味で終わりの五字と最初の五または五七とを対立させる機能をもっており...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...われわれは時の代わりに或(あ)る何かのエネルギーあるいは「作用(ウィルクング)」のごとき量を基本的のものとしてこれを空間と対立させる事によって...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...「社会学」は云わば社会学的イデオロギー論とも云うべきものを対立させる...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...知識と教え又は道とを対立させる立場である...
戸坂潤 「科学論」
...必ずしも数学的な Synthesis(代数や整数論や純粋幾何学など)と対立させる意味ではない...
戸坂潤 「科学論」
...こうした諸方法を実験的方法と互格に対立させることは無理である...
戸坂潤 「技術の哲学」
...地方的農村と中央的都会とを対立させるが...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...災害費と軍事費とを対立させるなどは殆んど無意味に等しかったわけだ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...之を之とは異った研究方法に基くものと考えられる文化科学に対立させる種類の見解は...
戸坂潤 「辞典」
...従ってこれに応じて空間と空間という概念とを対立させることも無用でなければならない...
戸坂潤 「性格としての空間」
...人間をば人間を超えた人間以上のものに対立させる...
戸坂潤 「読書法」
...一体個人主義と家族制度(家族主義)とを対立させること自身が...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...対蹠的な性格にある二人の人物を作品の中で対立させることは...
豊島与志雄 「「紋章」の「私」」
...吾々はもう権利と「力」とを対立させる事を已(や)めなければ行(い)けない...
夏目漱石 「点頭録」
...それらを抽象的に対立させるところから...
三木清 「人生論ノート」
...不自然に対立させるというわざとらしさが現われるのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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