...「や」はその上にあるものと下に来るものとを対立させるための障壁である...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...そういう意味で終わりの五字と最初の五または五七とを対立させる機能をもっており...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...日本人は西洋人のように自然と人間とを別々に切り離して対立させるという言わば物質科学的の態度をとる代わりに...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...われわれは時の代わりに或(あ)る何かのエネルギーあるいは「作用(ウィルクング)」のごとき量を基本的のものとしてこれを空間と対立させる事によって...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...実践的世界観と観想的世界観とを対立させることが出来るだろう...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...「社会学」は云わば社会学的イデオロギー論とも云うべきものを対立させる...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...知識と教え又は道とを対立させる立場である...
戸坂潤 「科学論」
...必ずしも数学的な Synthesis(代数や整数論や純粋幾何学など)と対立させる意味ではない...
戸坂潤 「科学論」
...こうした諸方法を実験的方法と互格に対立させることは無理である...
戸坂潤 「技術の哲学」
...人々はただこのような常識のみを専門的学識に対立させることが出来る―― bon-sens...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...だから人々は往々実験的なるものを統計的なものに対立させることさえするのである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...概念と直観とを単純に対立させるだけなら...
戸坂潤 「思想としての文学」
...常識を科学的又は学術的知識に対立させる処のものである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...之を之とは異った研究方法に基くものと考えられる文化科学に対立させる種類の見解は...
戸坂潤 「辞典」
...従ってこれに応じて空間と空間という概念とを対立させることも無用でなければならない...
戸坂潤 「性格としての空間」
...一体個人主義と家族制度(家族主義)とを対立させること自身が...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...従って特にこの前期資本主義的な個人主義をもって来て之と家族制度とを対立させること自身がすでに...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...対蹠的な性格にある二人の人物を作品の中で対立させることは...
豊島与志雄 「「紋章」の「私」」
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