...西洋の学者の日本に対する態度を見て初めてシナ学者はわれわれと対坐して研究の態度で交際するのでありますが...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...幸子は正月年始に行って姉と対坐(たいざ)していると...
谷崎潤一郎 「細雪」
...対坐した時間は二時間足らずだったであろう...
谷崎潤一郎 「細雪」
...対坐してゐるのも気の毒だから...
種田山頭火 「其中日記」
...そういう寒い部屋で相対坐している主人に百パーセントの好意を感じようとするのは並々ならぬ意志の力を必要とするようである...
寺田寅彦 「新年雑俎」
...そして二人は長い間対坐していた...
豊島与志雄 「古井戸」
...今こうやってあなたと対坐していられるのは...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...対坐(たいざ)していた圭さんと碌さんは顔を見合わして...
夏目漱石 「二百十日」
...宗助は四五分対坐して...
夏目漱石 「門」
...こうした長尻の客との対坐は...
萩原朔太郎 「僕の孤独癖について」
...秋川と対坐したひと夜の楽しい思い出は...
久生十蘭 「あなたも私も」
...貞固と五百とが窓の下(もと)に対坐していると...
森鴎外 「渋江抽斎」
...己はあの鏡の間で御身と対坐した時...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...人のあまた対坐して談笑する声聞ゆ...
柳田国男 「山の人生」
...対坐把毫賦...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...静かに信長へ対坐し...
吉川英治 「黒田如水」
...旧役部屋らしい一室にふたりは対坐したのである...
吉川英治 「私本太平記」
...――そこに石念と師の房との対坐しているすがたを見ると...
吉川英治 「親鸞」
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