...円福寺というは紅葉の旧棲たる横寺町の...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...寺町通りには軒並みに仏師屋があってそれぞれ分業の店々がまた繁昌をしている...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...寺町の豐田太左衞門氏であり...
太宰治 「人物に就いて」
...ソノ後間モナクアノ辺一帯ガ工場地帯ニナッタヽメニ寺ハ浅草ノ龍泉寺町ニ移リ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...ルンペンとして二人の唄□あんまりうつくしいチユーリツプ枯れた四月廿七日雨、后曇后雨、後藤寺町、朝日屋(二五・中)雨ではあるし、酔はさめないし、逢ひたくはあるし、――とても歩いてなんかゐられないので、急いで汽車で緑平居へ、あゝ緑平老、そして緑平老妻!泊るつもりだつたけれど、緑平老出張となつたので私もこゝまで出張した...
種田山頭火 「行乞記」
...後藤寺町の丸山公園はよろしい...
種田山頭火 「行乞記」
...内安堂寺町の高地と...
直木三十五 「死までを語る」
...卯の一白生地――大阪市南内安堂寺町父 ――惣八...
直木三十五 「著者小傳」
...牛込寺町辺(うしごめてらまちへん)も同様である...
永井荷風 「日和下駄」
...彼は昔(むか)し寺町の郵便局の傍(そば)に店を持って...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...それでも矢来(やらい)の坂を上(あが)って酒井様の火(ひ)の見櫓(みやぐら)を通り越して寺町へ出ようという...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...城下若松桂林寺町早山かもんのすけという御用鋳師の家からもってくるのが恒例で...
服部之総 「せいばい」
...周次はひとまづくみ子を藥王寺町まで送つて行つた...
林芙美子 「多摩川」
...新堀かけての寺町ではどこからともなく早い沈丁花が匂ってきていた...
正岡容 「小説 圓朝」
...或夜京都寺町若林書店の番頭が予の宅へ来て...
宮武外骨 「骨董品化した古珍書」
...「京寺町本能寺前大和や喜三郎様御内石川関五郎様...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そのうち下寺町(したでらまち)で火事を見に出てゐた人の群を避けようとするはずみに...
森鴎外 「大塩平八郎」
...墓谷(はかだに)から寺町横の道の暗さも苦にならなかったが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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