...静かに山の手の寺町を行く葬式を見るばかり寂しいものはないが...
岩本素白 「寺町」
...二条寺町の二文字屋次郎左衛門の娘お軽を内蔵助のもとへつかわすことにしたのであった...
上村松園 「軽女」
...確か毎月裏寺町で開かれていたが...
上村松園 「随想」
...寺町通りには軒並みに仏師屋があってそれぞれ分業の店々がまた繁昌をしている...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...願成寺○城北寺町寒月や石塔のかげ松のかげ 子規黄鶴一度去不復返(李白)白雲千載空悠々...
種田山頭火 「松山日記」
...北町から横寺町へと移転してゐた...
田山録弥 「紅葉山人訪問記」
...紅葉山人の横寺町の家を訪れた時には...
徳田秋聲 「亡鏡花君を語る」
...私達は大津市の関寺町に移った...
外村繁 「澪標」
...このいろ/\の墓は今日でも下寺町の西照寺にあります...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...京都のもと寺町にありました寺でありますが...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...内安堂寺町の上の方に...
直木三十五 「死までを語る」
...そして町の名さえ寺町(てらまち)といわれた処は下谷(したや)浅草(あさくさ)牛込(うしごめ)四谷(よつや)芝(しば)を始め各区に渡ってこれを見出すことが出来る...
永井荷風 「日和下駄」
...大久保さん、おたがいにしっかりしないと、薩摩も、長州も、岩倉三位に食われてしまいますぜ」品川弥二郎は、はじめて会った岩倉三位に就いての印象を、大久保市蔵に向って右のように物語りつつ、やがて京の町に入り、薩州邸へと帰着するかと思うと、上京寺町通り裏、石薬師門外のあたりで二人の姿が消えました...
中里介山 「大菩薩峠」
...晩年牛込横寺町に移つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...或る日寺町通の刀剣商の店で...
森鴎外 「じいさんばあさん」
...新寺町(しんてらまち)新割町(しんわりちょう)...
森鴎外 「渋江抽斎」
...新寺町新割町には比良野貞固(さだかた)...
森鴎外 「渋江抽斎」
...「去んぬる五日、徴士横井平四郎を、寺町に於いて、白日斬殺に及びし者あり...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
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