...寺町の辻にゐた大勢の俥屋らが...
上村松園 「思ひ出」
...寺町通という町にあった...
小泉八雲 大谷正信訳 「蠅のはなし」
...場所は寺町(てらまち)四条の浄教寺で...
薄田泣菫 「茶話」
...先生が寓居は矢来町の何番地なりしや今記憶せざれど神楽坂(かぐらざか)を上りて寺町通(てらまちどおり)をまつすぐに行く事数町(すうちょう)にして左へ曲りたる細き横町(よこちょう)の右側...
永井荷風 「書かでもの記」
...竜泉寺町(りゅうせんじまち)の大音寺もまた遊女の骨を埋めた処で...
永井荷風 「里の今昔」
...今以て四谷(よつや)寺町辺(てらまちへん)の車さえ這入(はい)らぬ細い横町(よこちょう)の小家に住んでいる...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...寺町では寺に降り...
夏目漱石 「虞美人草」
...寺町(てらまち)の通り迄来(き)た...
夏目漱石 「それから」
...谷中の寺町まで来たことのあるのを...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...竜泉寺町の沢村源之助宅へ行き...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...宝永六年(1709)に発行せられた貝原益軒(かいばらえきけん)の『大和本草(やまとほんぞう)』に「京都泉涌寺六角堂同寺町又叡山西塔ニアリ元亨釈書(げんこうしゃくしょ)ニ千光国師栄西入宋ノ時宋ヨリ菩提樹ノタネヲワタシテ筑前香椎ノ神宮ノ側ニウエシ事アリ報恩寺ト云寺ニアリシト云此寺ハ千光国師モロコシヨリ帰リテ初テ建シ寺也今ハ寺モ菩提樹モナシ畿内ニアルハ昔此寺ノ木ノ実ヲ伝ヘ植シニヤ」とあり...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...ここらも寂しい寺町はずれの...
正岡容 「小説 圓朝」
...そこで大阪下寺町...
森鴎外 「大塩平八郎」
...竜泉寺町(りゅうせんじまち)にまで出張所とでも云うような家があって...
森鴎外 「雁」
...四郎左衛門等の横井を刺した地は丸太町と寺町との交叉点を南に下り...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...それからふらふらと寺町のほうへ歩きだした...
山本周五郎 「柳橋物語」
...寺町の灯が幾つかかぞえられました...
吉川英治 「江戸三国志」
...この伏見の者でもみな知っている二条寺町通りの一文字屋(もんじや)次郎兵衛(じろべえ)の妹で...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??