...油と紙と汗の臭いが、新大臣のお孫さんの笑顔だとか、花嫁の悲しげな眼差(まなざ)し、あるいはイブセン、蒋介石、心中、保険魔、寺尾文子、荒木又右衛門、モラトリアム、……等といっしょに、荒縄でくくられ、トラックに積みこまれて、この大都会を地方へつなぐいくつかの停車場へ向けて送りだされていた...
池谷信三郎 「橋」
...すると寺尾は真面目(まじめ)な顔(かほ)をして...
夏目漱石 「それから」
...本郷から寺尾が来(き)た...
夏目漱石 「それから」
...寺尾は、此間の翻訳を漸くの事で月末迄に片付けたら、本屋の方で、都合が悪いから秋迄出版を見合せると云ひ出したので、すぐ労力を金(かね)に換算する事が出来ずに、困つた結果遣(や)つて来(き)たのであつた...
夏目漱石 「それから」
...もし筆を執つて寺尾の真似さへ出来なかつたなら...
夏目漱石 「それから」
...寺尾は逢(あ)うたんびに...
夏目漱石 「それから」
...すると寺尾は真面目(まじめ)な顔をして...
夏目漱石 「それから」
...寺尾は真中へ一閑張(いっかんばり)の机を据えて...
夏目漱石 「それから」
...すると寺尾は、いや些(ちっ)とも結構じゃない...
夏目漱石 「それから」
...寺尾は懐(ふところ)から汚ない仮綴(かりとじ)の書物を出した...
夏目漱石 「それから」
...寺尾は、やがて、「やあ、難有(ありがと)う」と云って本を伏せた...
夏目漱石 「それから」
...寺尾は例によって...
夏目漱石 「それから」
...本郷から寺尾が来た...
夏目漱石 「それから」
...代助は思い切って寺尾に逢った...
夏目漱石 「それから」
...寺尾は何時もの様に...
夏目漱石 「それから」
...寺尾は、この間の翻訳を漸(ようや)くの事で月末までに片付けたら、本屋の方で、都合が悪いから秋まで出版を見合わせると云い出したので、すぐ労力を金に換算する事が出来ずに、困った結果遣って来たのであった...
夏目漱石 「それから」
...一方には長沢、上野、中条、鏡、田中矢徳(のぶよし)等のごとき民間の数学教育家ないしは教科書著訳者が盛んに出現すると共に、やや後れて菊池大麓、寺尾寿、藤沢利喜太郎等のごとき大学教授にして、中等教科書の作製に深き興味を感じ、多大の研究を積んで良教科書を編纂し、一世を風靡するという有り様となった...
三上義夫 「和算の社会的・芸術的特性について」
...先に掲げた寺尾左馬宛の手紙は...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索