...寺侍が住んでゐた長屋...
津村信夫 「挿頭花」
...拜呈清見寺侍衆閣下」といふのであるが...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...現在の米友の仕事は、ここで、雑巾(ぞうきん)がけをするだけのことですが、そのうちに、寺侍たちが、いつか米友の槍の達人であることを知って、今では折々その師範役を兼ねているような有様ですから、寺内でもなくてならない人のようになっています...
中里介山 「大菩薩峠」
...かえって寺侍の一人が...
中里介山 「大菩薩峠」
...同じ寺侍のやしきが多い...
吉川英治 「大岡越前」
...江戸城の金蔵絵図を手に入れて、根気よく、機会をうかがい、ついに城内から莫大な金を盗み出したことは、同類中の畏敬をあつめている所以(ゆえん)で、刑部は、その金をもつと、仲間をも賑わしたが、(もうこれで、一生食うんだ)と、寺侍の株を買い、以来、ぷつんと、ひき籠ったきり、世間のうわさを避けていたが、その坐食の資本(もと)も、去年あたりで、涸渇(こかつ)してしまい、同時に、病気がちになっていた...
吉川英治 「大岡越前」
...寛永寺の僧や寺侍のうちには...
吉川英治 「大岡越前」
...御隠殿下の一群の寺侍町では...
吉川英治 「大岡越前」
...独り飲みながら――「寺侍の大内不伝とかに...
吉川英治 「大岡越前」
...寺侍の大内不伝か」藪八が...
吉川英治 「大岡越前」
...何をしておいでなされましたか」附人(つけびと)の寺侍は...
吉川英治 「親鸞」
...「あっ――」身をよけるまに、一人の寺侍へ、わざとのように、遮那王は、どんと、ぶつかった...
吉川英治 「親鸞」
...介が、門を訪れて、僧正の在否を問うと、「おいで遊ばします」と、寺侍が、山門から、内玄関へと、走ってゆく...
吉川英治 「親鸞」
...坊官や寺侍たちにも侍(かしず)かれる身となって...
吉川英治 「親鸞」
...行者宿報設女犯(ぎょうじゃしゅくほうせちにょぼん)我生玉女身被犯(がしょうぎょくにょしんひぼん)一生之間能荘厳(いっしょうしけんのうしょうごん)臨終引導生極楽(りんじゅういんどうしょうごくらく)*叡山(えいざん)から降りて来た一人の寺侍がある...
吉川英治 「親鸞」
...その寺侍の手から取って...
吉川英治 「親鸞」
...ご上洛の折には」と寺侍たちも...
吉川英治 「宮本武蔵」
...高雲寺平等坊(びょうどうぼう)の寺侍――総務所の宝蔵番を勤めている宍戸梅軒(ししどばいけん)のことをいったものに違いない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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