...もとはインドの奥のほうにあるお寺の本尊(ほんぞん)のひたいに...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...小僧は鬱憤(うっぷん)のあまり刀をもって寺の本尊なる木製の仏像を切ったところが...
丘浅次郎 「教育と迷信」
...この寺の本尊、釈迦善逝(しゃかぜんせい)は三国伝来の霊像である...
中里介山 「法然行伝」
...「もしわしがこうして物を云うたことがわが大師法然上人の云われなかったとならば当寺の本尊御照罰あらせ給え」と再三の誓言をして後...
中里介山 「法然行伝」
...遂に出家して実信房蓮生(じっしんぼうれんしょう)と号しその後夢に善光寺の本尊を感得したりなどして承元元年十一月十二日芽出度い往生をとげた...
中里介山 「法然行伝」
...」は底本では「思われる」]この寺の本尊阿弥陀如来の脇士として勢至の像を法然自から作って文を書いて残しておいたということである...
中里介山 「法然行伝」
...当寺の本尊は秘仏になって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...玄内は弟の意見など聴き入れなかった」「なるほどね」「娘のお加奈が――今晩は海真寺の本尊を盗むつもり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...稿本の中に上人が当村寺の本尊五智如来を刻んだということが書いてあったのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...この辺にもとあった大楽寺の本尊不動の鉄像を鋳た所だというとある...
柳田國男 「地名の研究」
...(その他略)◆備考(A)如月寺の本尊弥勒(みろく)菩薩の座像を調査するに...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...この寺の本尊が現代までそこなわれずに残存したということほど重大ではないが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...法華寺の本尊十一面観音は二尺何寸かのあまり大きくない木彫である...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...その社会においては大寺の本尊を刻むことは非常な名誉であるに相違ない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...薬師寺の本尊の上にもつと天平的な円熟の趣を加へた大きい金銅盧舍那仏を想像することが出来る筈である...
和辻哲郎 「西の京の思ひ出」
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