...――此頃の農家は忙しいが、寸閑をぬすんで、老人も子供もうち連れて柿をもいだり茸をさがしたりする、まことに美しい田園風景だ...
種田山頭火 「其中日記」
...寸閑の暇もないように...
吉川英治 「新書太閤記」
...――それ故に、一枝の花でも見て、寸閑、茶に落着こうとしたのであるが、その通りな云い方が、相手に曲解をうけたのであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...寸閑(すんかん)も...
吉川英治 「新書太閤記」
...かくて寸閑も女子供など相手に晏如(あんじょ)としていられないものに趁(お)われ出すのであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...その忙(せわ)しない寸閑(すんかん)を偸(ぬす)んでは...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...寸閑、知人の媒酌で京都へ行ったが、その一ト朝、八十余歳のN老人に早朝叩き起されて叡山へ登ってみた...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...しかし幸いに、寸閑を得、十月下旬、大略、義仲史蹟を歩いて来て、収穫も少なくなかった...
吉川英治 「随筆 新平家」
...お十夜がこの際寸閑(すんかん)をぬすんで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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