...寸時に振り返ったら、自分一人になっていた...
...あの人は、寸時ためらわずに行動する...
...寸時の隙に、彼はドアを開けて逃げ出した...
...事故が起こったとき、寸時の判断が命を救うこともある...
...彼女の演技は、寸時の表情の変化やしぐさにも表れている...
...寸時も夫人の監視を怠(おこた)らなかった...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...国務多端寸時を争うの折柄に候えば...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...寸時もお雪のような心持ではいられない苦労性の自分が...
徳田秋声 「爛」
...つねに吾人を刺衝(ししょう)して寸時も止(とど)まらず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...また寸時も早く逃出(のがれい)でんと胸のみ轟かすほどに...
永井荷風 「葡萄棚」
...勘次(かんじ)は寸時(すんじ)もおつぎを自分(じぶん)の側(そば)から放(はな)すまいとして居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...今日(こんにち)では人間(にんげん)の生活上(せいかつじよう)電氣(でんき)は寸時(すんじ)も缺(か)くことの出來(でき)ない必要(ひつよう)なものとなりました...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...合戦の物音寸時も止まず...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...寸時も早くこの川越をあとに...
正岡容 「寄席」
...病人が人恋しさうに心細く感じて居るやうだと思へば自分は寸時もその側を離れずに居る...
正岡子規 「病牀六尺」
...有名な刺繍屋さんよ」「ああ、あの人が、ねえ」中尾は、感動をもって、寸時、黙した...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...寸時も気を休めることとてはなく...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...寸時も早くその大円房とやらの腕前が見たいと思った...
吉川英治 「剣難女難」
...寸時も天子のお側を離るることなからん...
吉川英治 「三国志」
...寸時(すんじ)もおそばを離(はな)れることなくおつきそい申しておる忠節(ちゅうせつ)な男……」話しているうちに神主(かんぬし)長谷川右近(はせがわうこん)の顔が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...刻々の寸時も惜しまれているらしい...
吉川英治 「新書太閤記」
...寸時もここは離れられん...
吉川英治 「日本名婦伝」
...一寸時計を見て、灯を吹き消して、廣い座敷のじわ/\と音のする古疊の上を階子段の方に歩いて行つた...
若山牧水 「姉妹」
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