...寸時に振り返ったら、自分一人になっていた...
...あの人は、寸時ためらわずに行動する...
...寸時の隙に、彼はドアを開けて逃げ出した...
...事故が起こったとき、寸時の判断が命を救うこともある...
...彼女の演技は、寸時の表情の変化やしぐさにも表れている...
...また常に彼の胸中に去来して寸時も離れないものは...
太宰治 「惜別」
...言ひつゝ一寸時計を見て「おツ母さん...
田澤稲舟 「五大堂」
...寸時もアーニャから眼を離さずに彼はシャンパンを一杯飲んで百ルーブル札を投げ出した...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...C D君も同様なことを寸時いわれましたが...
戸坂潤 「読書法」
...鼻は寸時もその信心深そうな姿勢をくずさず...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...病人が人恋しさうに心細く感じて居るやうだと思へば自分は寸時もその側を離れずに居る...
正岡子規 「病牀六尺」
...「寸時も離さず」といつてゐますが...
松本幸四郎 「大森彦七と名和長年」
...寸時歇(や)んでいた跫音がまた聞えてきた...
松本泰 「日蔭の街」
...この父子をおしもにまかせては寸時も家を開けられぬ...
矢田津世子 「女心拾遺」
...寸時母親を見戌っていたが...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...彼は寸時もこうしてはいられないといったように...
山本周五郎 「似而非物語」
...一日も寸時も早くと...
吉川英治 「黒田如水」
...お延は新九郎の手を寸時も離さなかったが...
吉川英治 「剣難女難」
...寸時をもいそぐが...
吉川英治 「私本太平記」
...小宰相ずれに帝の御心を寸時でもしびれさせておくなどは...
吉川英治 「私本太平記」
...寸時もはやく家康公(いえやすこう)へおとどけあるが上分別(じょうふんべつ)とこころえます」「おお...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ほんの寸時を措(お)いていただけなのだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...寸時もここは離れられん...
吉川英治 「日本名婦伝」
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