...狭い寸地に踏みとどまる...
...この資料は真実を言い当てた小説家の絶妙な思考の結晶であり、生き残るための寸地を生み出す手引書でもある...
...地震で崩落した山道を寸地で歩く...
...寸地も動かないようにして、彼女に睡眠薬を飲ませた...
...刃を向けた相手は指先一つで寸地を突き、瞬く間に制圧した...
...少女は一寸地蔵眉をよせると...
津村信夫 「挿頭花」
...」そして彼女は一寸地面を見つめたが...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...寸地も白い皮膚のない大刺青(ほりもの)の持主と後でわかりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...岐岨の峡中は寸地の隙あればこゝに桑を植ゑ一軒の家あれば必ず蚕を飼ふを常とせしかば今こゝに至りては世界を別にするの感あり...
正岡子規 「かけはしの記」
...かくて数世紀にしてこの島国は寸地も余さず花園のようになるであろう(訳註)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...たとえ我国の土地が寸地を余さず十分に耕されているとしても...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...内実は二百石に上りまする」「ほかに表高二百石の処は無いか」「ほかには寸地も……」「ウム...
夢野久作 「名君忠之」
...寸地もゆずらず守っていてくれまいか...
吉川英治 「三国志」
...二刀の切ッ先は寸地を詰めつつ迫ってくる...
吉川英治 「新・水滸伝」
...いるところから寸地も離れなかったからである...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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