...彼は寸刻を惜しんで仕事をする...
...寸刻を争うような生活はストレスがたまる...
...彼女は寸刻の隙もなくスケジュールを管理している...
...今日は寸刻を大切にして遅刻しないように気をつけよう...
...約束の時間まで残り15分というところで、寸刻を煮詰めて会場に到着した...
...寸刻も休みない売文(ばいぶん)生活! おれはこの儘たつた一人(ひとり)...
芥川龍之介 「東洋の秋」
...寸刻といえども止(や)める事は出来ない...
芥川龍之介 「毛利先生」
...寸刻(すんこく)の油断もできない...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...私があの人を売ろうとたくらんでいた寸刻以前までの暗い気持を見抜いていたのだ...
太宰治 「駈込み訴え」
...寸刻も目がはなせないので...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...お前の爲に寸刻を爭ふ手術の準備を整へに...
南部修太郎 「疑惑」
...それを実行するに寸刻の猶予もしない――こういうことを思って...
新渡戸稲造 「ソクラテス」
...「いやいや、俺は何時繩目を受けるかも知れない身体だ、お園、退いておくれ、お園」思い直して丈太郎が、娘の身体を突き退けましたが、「あれ、丈太郎様、どうぞ思い直して、元のお前の心になって下さい、仏像を焚く代りに、一寸刻み、五分刻みに、私の身体を焚いても構わない、丈太郎様、丈太郎様」娘はその柔かい弾力的な肢体を揉んで、丈太郎の身体から離れようともしません...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...著者たる余も亦寸刻の休息をも得ないで...
村越三千男 「大植物圖鑑」
...それというので寸刻も間を置かず...
柳田国男 「山の人生」
...猫がお嬢様の傍を寸刻も去らないので...
柳田國男 「夢と文芸」
...一寸刻みにしたって痛いとは思やあしねえ...
山本周五郎 「へちまの木」
...あれ以来寸刻も忘れ得ず先生の油断を狙いました...
山本周五郎 「松林蝙也」
...それから寸刻の後(のち)でありました...
吉川英治 「江戸三国志」
...心に詫びつつ寸刻を...
吉川英治 「新書太閤記」
...今の場合! 寸刻もどうかと思うこの間際! 三位卿と啓之助の心になってみれば...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...寸刻を争っているのだ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...――かく寸刻をのばしつつ参殿を渋られる中宮の心理は...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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