...クラレンドンのごとき狐狸(こり)の輩(はい)寵遇を受け...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...その御寵恩のほどはまことに量り知るべからざるもので...
太宰治 「右大臣実朝」
...ともに神の寵児(ちょうじ)です...
太宰治 「葉桜と魔笛」
...五人の兄妹達に超(こ)えて唯(ひと)りこの児(こ)を寵愛(ちょうあい)しけるに...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...彼女ハソノ犬ヲクーパート名付ケテ寵愛スルコト一方ナラズ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...72 槍は地に刺さる、他の槍か?(17)『あゝアキリュウス、哀願を聞きて憐みわれ許せ、神の寵兒よ、われの身は君の被保護者、そのむかし 75デーメーテールの穀物を君の許にて味はひき、そは果樹園の中にわれ囚へて父と友とより、離して遠くレームノス聖なる郷に曳き行きて、われを賣りし日――百頭の牛はわが身の代(しろ)なりき...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...恩寵が衰へると其勢力は全くなくなる...
内藤湖南 「概括的唐宋時代觀」
...ほかの侍女(こしもと)どもが主人の寵(ちょう)を専(もっぱ)らにしておりますので...
中里介山 「大菩薩峠」
...寵妓(ちょうぎ)の見張りを申附けられるまでに心安立(こころやすだて)のなかであった...
長谷川時雨 「豊竹呂昇」
...人間がさ」それだけの言葉のうちに以前の寵妓(ちょうぎ)であって...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...マーセルブという七十歳になる宮廷の顧問弁護士は寵臣がみな逃げてしまったのに...
久生十蘭 「だいこん」
...皇女殿下の魂の上に特別の御恩寵を給わらんことを...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...ひとり大衆文学界の寵を独占していた観がある...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...かくも自然の恩寵に恵まれた国が...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...まざ/\と自然と歴史との恩寵に就いて...
柳宗悦 「和紙の教へ」
...満寵(まんちょう)字(あざな)を伯寧という者だ...
吉川英治 「三国志」
...帝の寵妃(ちょうひ)...
吉川英治 「私本太平記」
...信長の恩寵を、人いちばい厚くうけている自身を、そこに顧みるほど世上にたいしても、「かくては名折れ」と、焦心(あせ)らずにいられなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
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