...何年の間殆ど寧日なき戰ひを續けて來て...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...そしてまた科学者たちは本来の科学研究を行うのに寧日(ねいじつ)なく...
海野十三 「『地球盗難』の作者の言葉」
...正造が寧日なく被害地を巡回している一方...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...2.家大なれば寧日なし...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...寧日(ねいじつ)なく剃(そ)り続けに剃っているから...
夏目漱石 「思い出す事など」
...殆(ほと)んど寧日(ねいじつ)なかりしなり...
野中到 「寒中滞岳記」
...心にもなき奔走に寧日なく...
久生十蘭 「湖畔」
...不正の利慾を貪るに汲々として寧日なき有様であった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...あなたは奔命に寧日なく...
本庄陸男 「石狩川」
...その構想に寧日なき有様です...
牧野信一 「歌へる日まで」
...一滴の酒も嗜むことなく夙に竜巻村小字界隈の風教改革運動に東奔西走して寧日もなき人であります...
牧野信一 「月あかり」
...毎日々々天気さへ好ければピヨン/\と出歩いて寧日なき楽天家だ...
牧野信一 「東京駅にて感想」
...それぞれの飼馬の訓練に寧日なき有様であつた...
牧野信一 「南風譜」
...御督促にあづかるまでもなく「R村々歌」に就きましては小生夢にも忘るゝことなく出京以来もその構想に寧日なき有様にて没頭いたして居ります...
牧野信一 「附「歌へる日まで」」
...心象の苦悶と放浪性を古典書の翻読や創作の机上に求めて寧日もなき有様であるが...
牧野信一 「文学とは何ぞや」
...以来それらの書類の渉漁に寧日ない有様だつた...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...病院通いで書生さん寧日なく...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...策謀連携(れんけい)の往来に寧日(ねいじつ)なく...
吉川英治 「新書太閤記」
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