...何年の間殆ど寧日なき戰ひを續けて來て...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...沼南はまた晩年を風紀の廓清(かくせい)に捧(ささ)げて東奔西走廃娼禁酒を侃々(かんかん)するに寧日(ねいじつ)なかった...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...そしてまた科学者たちは本来の科学研究を行うのに寧日(ねいじつ)なく...
海野十三 「『地球盗難』の作者の言葉」
...人民寧日(ねいじつ)なしといういわゆる群雄割拠の時代であった...
大隈重信 「東西両文明の調和を論じて帝国の将来に及ぶ」
...海外よりみれば日本は政争に寧日なく混乱を極めているごとく印象されたにちがいない...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...鉱毒研究会に出席したりして寧日なかった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...寧日なく各地の部落に出没したにかかわらず...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...2.家大なれば寧日なし...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...寧日(ねいじつ)なく剃(そ)り続けに剃っているから...
夏目漱石 「思い出す事など」
...殆(ほと)んど寧日(ねいじつ)なかりしなり...
野中到 「寒中滞岳記」
...あなたは奔命に寧日なく...
本庄陸男 「石狩川」
...毎日々々天気さへ好ければピヨン/\と出歩いて寧日なき楽天家だ...
牧野信一 「東京駅にて感想」
...それぞれの飼馬の訓練に寧日なき有様であつた...
牧野信一 「南風譜」
...御督促にあづかるまでもなく「R村々歌」に就きましては小生夢にも忘るゝことなく出京以来もその構想に寧日なき有様にて没頭いたして居ります...
牧野信一 「附「歌へる日まで」」
...心象の苦悶と放浪性を古典書の翻読や創作の机上に求めて寧日もなき有様であるが...
牧野信一 「文学とは何ぞや」
...以来それらの書類の渉漁に寧日ない有様だつた...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...爾後(じご)病牀寧日(ねいじつ)少く自ら筆を取らざる事数月いまだ前約を果さざるに...
正岡子規 「墨汁一滴」
...病院通いで書生さん寧日なく...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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