...寧ろ領主の若殿に思はれるといふ有難さは...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...場合によっては(例えば蕗屋の場合の如きは)寧ろ窃盗の方が危い仕事なのだ...
江戸川乱歩 「心理試験」
...寧ろ国産品の香水に...
大手拓次 「「香水の表情」に就いて」
...だからお前等夫婦も小間物店や荒物店を出すよりも寧ろ同居をするとしてはどうか...
高濱虚子 「續俳諧師」
...寧ろハートとクラブとダイヤのポインの三幅対で我慢した方が無難だろう...
辰野隆 「愛書癖」
...こうして哲学の或るものは全く文学的作品或いは寧ろ作文の性質を有ち易い...
戸坂潤 「科学論」
...寧ろ退嬰消極悉く政友会の党是に反するこの重臣ブロックこそ排撃されるべきだ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...寧ろ当然載るべき個処の論文が載っていない場合の方が多い...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...惟の音ウヰより推せば寧ろ吉備に當てん方的當ならん...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...自分の有する性質と云ふよりは寧ろ精神の交換作用である...
夏目漱石 「それから」
...私は寧ろ名もなき人の子として生れたかったのです...
浜尾四郎 「殺された天一坊」
...勝本氏よりも寧ろ...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...発狂しなかつたのを寧ろ幸ひとすべきか...
北條民雄 「重病室日誌」
...生活のことでは何か目あてでもあるの?」私は寧ろ此処にでも滞在した方が無事だらうと思はれるのであつた...
牧野信一 「創作生活にて」
...寧ろアツ気にとられた...
牧野信一 「毒気」
...そんな類ひの所業が寧ろ仕事であつて...
牧野信一 「バラルダ物語」
...そは寧ろ作者の手柄として見るべき者少からず...
正岡子規 「萬葉集を讀む」
...寧ろ、現代の資本主義が強く文化分野を支配するようになってから、その取引場としてパリ、ロンドン、ニューヨークという風な首都が、文化・芸術の成果を集中しはじめた...
宮本百合子 「木の芽だち」
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