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伊東静雄 「わがひとに与ふる哀歌」
...此上思慮ある謀をらすことは文太郎に取つて寧ろ苦痛であつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...検証のための実験などは寧ろ一種教育的な意義さえ勝っていて...
戸坂潤 「技術へ行く問題」
...実は寧ろ、物理学が凡ゆる一切の自然現象の最も要素的・基本的・な現象を取り扱うが故にこそ、それが最も代表的な自然科学と考えられるのである、ということを注意しよう...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...寧ろ社大党の民衆の結合点としての意義をまず第一に強調することでなくてはならぬ...
戸坂潤 「社大党はファッショ化したか?」
...寧ろ積極的に惡と戰ふのである...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...寧ろその反対なくらいだった...
豊島与志雄 「作家的思想」
...というよりは寧ろ...
豊島与志雄 「土地に還る」
...寧ろ三造を喜んでゐる...
中原中也 「青年青木三造」
...寧ろ消滅させる傾が余計あると思っている(ノウノウ)...
新渡戸稲造 「教育家の教育」
...発狂しなかつたのを寧ろ幸ひとすべきか...
北條民雄 「重病室日誌」
...寧ろ順調なる発達を遂げてゐるのではなからうか...
牧野信一 「月評」
...すつかり季節外れになつてしまつて困つてゐたところだつたので寧ろ好いきつかけだつたのさ...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...或時は寧ろ滑稽に落ちて独りほほえむような事もある...
正岡子規 「死後」
...寧ろこの頃は眼のわるさになれて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お松は寧ろ彼の存在を忘れて夢中になっていた...
矢田津世子 「反逆」
...寧ろ海苔の握飯の方が先に盡きかけた...
若山牧水 「樹木とその葉」
...それよりも寧ろ芋を洗う様な伊那節を聞く方が白骨らしいかも知れぬ...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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