...彼が旗下の桃李寥々たりしにも関らず...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...寥々(りょうりょう)として寒そうな水が漲っている...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...当時にあってこの二篇の価値を承認したものは真に寥々(りょうりょう)晨星(しんせい)であった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...ことに教会は互いに相離れ遠(とおざ)かりければこの新来の宗教を信ずるものは実に寥々寂々(りょうりょうせきせき)たりき...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...人口稠密なるわが国においてすら餓死するものとては実に寥々(りょうりょう)たるにあらずや...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...俳句からいったら少しも珍しくないのでありますが――になりますとまことに寥々(りょうりょう)として数えるほどのものしかありません...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...此書の如き寥々たる短篇中に...
内藤湖南 「敬首和尚の典籍概見」
...寥々(りょうりょう)として秋の夜の月のように冴え渡って行く...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかしそれすら寥々(りょうりょう)たるものである...
夏目漱石 「作物の批評」
...その割合の寥々(りょうりょう)たるには一層驚かざるを得ない...
新渡戸稲造 「民族優勢説の危険」
...二日の外房州のあの寥々(りょうりょう)たる風景は...
林芙美子 「新版 放浪記」
...寂寥々とした哀愁が...
宮本百合子 「偶感一語」
...寥々(りょうりょう)とした星ばかりならいいが...
吉川英治 「江戸三国志」
...たとひ如何に地方文化が寥々たる貧困にあらうと...
吉川英治 「折々の記」
...寥々(りょうりょう)たる兵力しか数えられなかった...
吉川英治 「三国志」
...天地も寥々(りょうりょう)の感があった...
吉川英治 「三国志」
...寥々(りょうりょう)たる味方の影に...
吉川英治 「新書太閤記」
...寥々(りょうりょう)というほどもないのである...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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