...素人下宿を營んでゐる林といふ寡婦(やもめ)の家に室借りをしてゐた...
石川啄木 「札幌」
...三篇でも出来ればあとはどうでもよいという寡慾(かよく)な男に候処...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...ジャの假面劇などに關しても寡聞な私は優人下賤の説を耳にしない...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...も一つ貰いたいよ」寡婦はもう餅などを惜しんでいられなかった...
田中貢太郎 「白い花赤い茎」
...或は寡婦のわざに似て...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...その金額の多寡は必ずしも問題ではなく...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...多寡(たくわ)が厄病神のやうな流行物(はやりもの)――と鼻であしらつて來た平次も...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「貴方」寡婦が言った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...寡婦はとげとげしく...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...甲の耳に寡言なるも乙の聞く所にては多言なることあり...
福沢諭吉 「女大学評論」
...彼女の寡言の奥に...
宮本百合子 「或る日」
...しかるに世間には私より収入の寡(すくな)い人で私だけの貯蓄もない人で或る場合には借金さえ背負って容易に返済の義務を果さない人でありながら弐円も参円もする畳付の駒下駄を穿(は)いている先生があります...
村井弦斎 「食道楽」
...「駄賃の多寡ぐらい子供でない限りわかるって...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...寡言沈厚(かげんちんこう)のうちに...
吉川英治 「三国志」
...およそ寡(か)に対する多数というものは展(てん)じては強いが...
吉川英治 「新書太閤記」
...寡兵を以て、常陸の大軍へ当って来たので、その攻勢には、堤を切って落ちて来た濁流のような勢いがある...
吉川英治 「平の将門」
...多寡が菓子屋のおやじだが...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...ひそかに多寡(たか)をくくっているらしいのである...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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