...くどいようだが、われ等の求むる人物は、敏腕で、熱心で、真理慾が強くて、寡慾で、そして温和しい魂の所有者であらねばならぬのである...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...「若寡婦(わかごけ)の墓参り」も立派な歌ではない...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...一軒一軒当っていっても多寡(たか)が知れているではないか...
海野十三 「恐怖の口笛」
...愛する者を無慚にも孤兒また寡婦と爲す勿れ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...国民の上に置かれた寡頭政治(かとうせいじ)をさすのであって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...村のある寡婦の家の小さな部屋に移った...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...「私は今寡婦(やもめ)でございますが...
夏目漱石 「行人」
...その温順寡慾(かよく)なる羊質をもちながら...
新渡戸稲造 「自警録」
...多寡(たか)が江戸までの路用...
野村胡堂 「江戸の火術」
...多寡(たくわ)が白痴脅(こけおど)かしの化物ごつこくらゐ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...寡聞にして此を聞かなかつた...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...伯龍は故一立斎文慶からお数寄屋坊主の風習言語容姿などの演出に付いて誨へられるところ寡くなかつたと嘗て私に語つたことがある...
正岡容 「下谷練塀小路」
...古くは寡婦また若寡婦と記した...
南方熊楠 「十二支考」
...多寡(たか)が女と侮ると大違い...
山本笑月 「明治世相百話」
...二日目にこの寡婦は...
横光利一 「夜の靴」
...殊に多寡(たか)が小藩の家中を怖れたかにもなって出石藩の聞こえも如何と存じますゆえ...
吉川英治 「剣難女難」
...「寡(か)をもって...
吉川英治 「三国志」
...――寡少(かしょう)な敵軍が...
吉川英治 「新書太閤記」
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