...をんなは今は最早五百羅漢の可哀相な男寡達には欠ぐ(ママ)に欠ぐ(ママ)べからざる一人妻なのである...
李箱 「狂女の告白」
...結局会戦に自信のある大王がよく寡兵をもって大勢を制し得たのである...
石原莞爾 「戦争史大観」
...むっつりの寡黙居士(かもくこじ)になるより他は無いのである...
太宰治 「惜別」
...郵便物送達の多寡はもってその商業の盛衰...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...衆寡敵(しゅうかてき)せず...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...分量の多寡(たか)には大差がある...
新渡戸稲造 「自警録」
...就学者の多寡(たか)をかぞえ...
福沢諭吉 「学問の独立」
...天下の寡婦(くわふ)は再婚すべしといふ論者であるのだ...
二葉亭四迷 「未亡人と人道問題」
...これ畢竟我輩の浅見寡聞のいたすところと...
穂積陳重 「法窓夜話」
...それは昔自分の乳母だった寡婦と...
堀辰雄 「雪の上の足跡」
...蒙昧人は不思議なほど不慎慮であり、そして彼らの生活資料は常に不安なものであるから、彼らは、獲物の多寡、または季節の生産物の多少によって、しばしば極端な欠乏から法外な豊富へと移行する1)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...古くは寡婦また若寡婦と記した...
南方熊楠 「十二支考」
...「わたくし女姪二十六七になりし寡婦御坐候にめあはせ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ミヘルスが「寡頭政(かとうせい)の鉄則」といい...
矢部貞治 「政治学入門」
...寡聞にしてそういう詩人があるということをかつてぼくは耳にしたことがないのである...
山之口貘 「詩とはなにか」
...いかにも大人らしい寡言(かげん)な人で...
吉川英治 「三国志」
...味方は寡兵(かへい)...
吉川英治 「三国志」
...およそ寡(か)に対する多数というものは展(てん)じては強いが...
吉川英治 「新書太閤記」
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