...寡婦(ごけ)さんは極(きま)つたやうに...
薄田泣菫 「茶話」
...寡婦は家を出る時総領女(むすめ)に云った...
田中貢太郎 「白い花赤い茎」
...充分這入ると多寡をくくって安心し切っていた最後のトランクへ...
谷譲次 「踊る地平線」
...寡婦と孤児たちとは卑劣な旧友らから見捨てられた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...軍隊の後方における略奪者の多寡(たか)はその司令官の苛酷(かこく)に反比例することは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...多寡がこけ脅しだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大きに多寡をくくってやった仕事なのだわ」ひょろ松は...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...どうせ多寡(たか)が知れてると思いましてねえ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...えらそうには言って見るが宇宙の輪廻の中では人間の智慧などはどの道多寡(たか)の知れたもので...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...寡聞にして此を聞かなかつた...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...』1)Id. vol. iii. c. ix. p. 340.寡婦は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...敬が寡居してゐたのを...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...彼自ら寡聞寡讀をいふ...
横瀬夜雨 「花守」
...併(しか)し特に下婢(かひ)などの寡(すくな)い...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...彼女が諳記してゐる「寡婦モアン」といふ字が...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...いずれも寡兵(かへい)をひっさげて...
吉川英治 「三国志」
...多寡(たか)が……」反感に燃える眼で...
吉川英治 「新書太閤記」
...およそは多寡(たか)の知れたあの三人……あはははは...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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