...寡聞にして未(いまだ)之を知らず...
芥川龍之介 「骨董羹」
...『寡人は驕慢に克つた...
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
...そのお由といふ寡婦(やもめ)さんは全くの独身住(ひとりずみ)かな?』『然うせえ...
石川啄木 「赤痢」
...寡婦(ごけ)さんに耳を引張られると...
薄田泣菫 「茶話」
...胡麻塩(ごましお)になった髪も擦(す)り切れて寡(すくな)くなり...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...すなわち寡黙の美徳が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...決して彼等が希望する国会の衆寡を以て...
蜷川新 「天皇」
...多寡(たくわ)が廻船問屋の番頭で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...多寡(たか)をくくっていた阿曽の希望を...
久生十蘭 「白雪姫」
...それにしても何であの寡黙な女性が自分の人生に関わるのか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...「俺は寡黙だが、暇つぶしの良い口実ができた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...第二は今日植物学者は極めて寡(すくな)いから一人でもそれを排斥すれば学界が損をし植物学の進歩を弱める事...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...附き添うた伝説の多寡に著しい逕庭(ちがい)あり...
南方熊楠 「十二支考」
...今に重吉が井沢郡から代議士にうって出て見ろ、最高点をとるにきまっとる、と云う周囲の焙りつくような待ち遠しい目を身に受けながら、重吉は寡黙に、快活に温い頑強さで、自分がそれらの人々の希望している通りの者には決してならないことを自覚して暮しているのであった...
「海流」
...寡婦(かふ)や小児を排除するの傾向を示しつつあったのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...いくら男勝(おとこまさ)りの寡婦だと言っても...
柳田国男 「木綿以前の事」
...ずっと寡婦を通しながら立派に道之進を育てあげてきた...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...多寡をくくッていようものなら...
吉川英治 「私本太平記」
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