...寡婦は仕事に身を入れているのでそれには気がつかず...
有島武郎 「燕と王子」
...予の寡聞(かぶん)を以てしても...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...寡婦の夫人は愛嬌(あいきょう)を湛えて舅(しゅうと)を迎えた...
田中貢太郎 「悪僧」
...寡黙(かもく)なKOの主将...
田中英光 「オリンポスの果実」
...そこで私は立って窓枠にのせてあった草花の鉢をもって片隅に始めから黙って坐っていた半白(はんぱく)の老寡婦(ろうかふ)の前に進み...
寺田寅彦 「追憶の冬夜」
...もとより浅見にして寡聞(かぶん)...
中里介山 「大菩薩峠」
...寡言(むくち)な卯平(うへい)は一寸(ちよつと)見向(みむ)いたきりで歸(かへ)つたかともいはない...
長塚節 「土」
...この短詩は所謂寡婦の愚劣なる概念を常識を...
仲村渠 「詩と詩集」
...その温順寡慾(かよく)なる羊質をもちながら...
新渡戸稲造 「自警録」
...この通り沈黙寡言な...
長谷川時雨 「九条武子」
...一村挙(こぞ)って寡婦となり...
原民喜 「廃墟から」
...寡言(くわごん)な...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...寡婦になつたカロリイヌは一人淋しくケエラを去つていつた...
堀辰雄 「モオリス・ド・ゲランと姉ユウジェニイ」
...いわゆる基本財産の多寡を標準とし...
南方熊楠 「十二支考」
...三十余万の寡婦と十余万の戦傷不具者の苦しみと孤児の人生は...
宮本百合子 「新しい潮」
...これは筆者の寡聞のためかも知れない...
武者金吉 「地震なまず」
...のみならず多寡(たか)はともかく頭上に羽柴勢の現われたことは...
吉川英治 「新書太閤記」
...多寡(たか)の知れた……」「幾つぐらいな男?」「もう四十を五つ六つ越えておりましょう」「なんだそんな老武者(おいむしゃ)か...
吉川英治 「柳生月影抄」
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