...あの白犬が御新造(ごしんぞ)の寝顔をしげしげ見ていた事もあったんですから...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...わが子の寝顔につくづく見いっていると...
伊藤左千夫 「奈々子」
...幾度見ても寝顔は穏やかに静かで...
伊藤左千夫 「奈々子」
...しきりに火星人の兄弟ロロとルルの寝顔を見まもっていた...
海野十三 「火星兵団」
...何をしてたの?―――寝顔を見ていた?」「ああ」「ふッ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...彼女の寝顔にそっと麦稈帽子をかけてやり...
豊島与志雄 「土地」
...子供の寝顔を見てると海を思い出すって...
豊島与志雄 「裸木」
...」「ひとりっきりの寝顔を...
豊島与志雄 「復讐」
...その寝顔を見て、また秋子の方へ戻ってきた...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...あなた(と背中の幼児を邪慳にゆり動かして寝顔を肩ごしに覗き込む...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...お俊はすぐ居間へ這入(はい)ってきよ子の寝顔を見つめ...
室生犀星 「童話」
...有明の燈(ほ)かげにふたりの子の寝顔を見まもっていると...
山本周五郎 「日本婦道記」
...楽しそうに伏せている少女の寝顔が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...寝顔をジイッと覗き込んだ...
夢野久作 「一足お先に」
...そこにうたた寝しているお燕のあどけない寝顔を見て...
吉川英治 「大岡越前」
...大満足の寝顔であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...尋有は自分の寝顔をさしのぞいている兄の容子(ようす)を感じながら眠ったままに装っていた...
吉川英治 「親鸞」
...物静かな寝顔であった...
蘭郁二郎 「息を止める男」
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